逆境を乗り越えた医者の物語
新刊
『小児外科医 𠮷岡秀人物語 ボクが行かんと誰が行く』 が世に送り出される。この書は、医療の世界で活躍する𠮷岡秀人氏の人生を中心に、彼の強い意志と行動がどのように世界の多くの子どもたちを救ってきたのかを描いた作品だ。
落ちこぼれからのスタート
𠮷岡氏の人生の出発点は、決して順調ではなかった。中学時代の彼は、テレビで飢餓や戦争で苦しむアフリカの子どもたちを見て、心を打たれた。しかし、学業は芳しくなく、大学受験では3科目中2科目で0点を取ってしまう。「落ちこぼれ」とされる彼が、どうして医師に憧れるようになったのか、その心の変化が後に彼の人生を変えていくことになる。
彼は「苦しむ子どもたちを助けたい」という強い思いを胸に、猛勉強の末に医学部に合格し、小児外科医の道を歩み始める。その決意こそが、後に彼を国際的な医療活動へと駆り立てた。
海外での医療活動の始まり
医師としてのキャリアをスタートさせた𠮷岡氏は、国内での活動に留まらず、1995年にはミャンマーでの医療活動を開始する。彼が初めて目にしたのは、医療を受けられずに苦しむ子どもたちの姿だった。この経験が、彼の活動の原点となっていく。
「すべての子どもたちが、生まれてきてよかったと思える世界を作りたい」という思いから、2004年に国際医療NGO
『ジャパンハート』 を設立する。最初は小さな村からスタートしたが、次第に多くの人々が彼の理念に共感し、支援の輪は広がっていく。
無償治療の実績
ジャパンハートは、設立以来、医療の届かない地域において延べ4,500人以上の医療者が参加し、無償治療は40万件を超えた。これは、𠮷岡氏が一人で始めた小さな活動が、いかに大きな影響を持つようになったのかを物語っている。
同団体は、海外での医療活動に加え、視覚障害者自立支援や貧困や人身売買の危機にある子どもたちを支援する養育施設
「Dream Train」 の運営なども行っている。国内でも自然災害支援や小児がんに苦しむ子どもたちへの支援プロジェクト「スマイルスマイルプロジェクト」を展開している。
一人の少年が世界を変える
本書に描かれているのは、単なる医師の活動ではなく、一人の少年が夢を追い続けた軌跡だ。𠮷岡氏の信念「ボクが行かんと誰が行く」は、今なお多くの人々に感動と勇気を与えている。彼の行動がどのように広がり、支援の輪を大きくしていったのか、その背景には多くの人々の共感と助け合いがある。
失敗しても諦めないこと、困難な現実から目を背けないこと、そして自分が行動を起こすことの重要性を教えてくれるこの物語は、医療活動を超えて、我々一人一人の生き方を再考させる内容でもある。
まとめ
新刊
『小児外科医 𠮷岡秀人物語 ボクが行かんと誰が行く』 は、医師としての業績だけでなく、一人の人間としての成長物語でもある。数多くの子どもたちを救い続ける中で、𠮷岡秀人氏の信念と思いは、次世代に受け継がれていくことだろう。彼の物語を通じて、私たちもまた、何かができるのではないかと考えさせられる。
【商品概要】
- - 商品名:小児外科医 𠮷岡秀人物語 ボクが行かんと誰が行く
- - 文:高木香織
- - 絵:片塩広子
- - 定価:本体1800円(税別)
- - 発売日:2026年6月25日
- - 判型/ページ:A5判/80ページ
- - ISBN:978-4-06-541087-5
- - 発行:講談社
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