「みんなで減CO2(ゲンコツ)プロジェクト2025」のスタート
脱炭素社会の実現に向け、株式会社クレオが主導する「みんなで減CO2(ゲンコツ)プロジェクト2025」が始まりました。このプロジェクトは、生活者の脱炭素への意識を高め、行動変容を促すことで、企業が持続可能な取り組みを進めることを狙いとしています。クレオは、2024年から「チャレンジ・カーボンニュートラル・コンソーシアム(CCNC)」に参加しており、15社から成るこのコンソーシアムが脱炭素行動の推進を図っています。
プロジェクトの背景
日本国内における環境問題の意識が高まる中で、企業や生活者が能動的に取り組む脱炭素社会の構築が必要とされています。在宅勤務の普及や時短勤務の導入により、家庭での環境意識も高まっています。こうした背景を受けて、クレオは「教育啓発」と「販促購買」による生活者の行動変容を実現するプロジェクトを展開することを決定しました。
プロジェクトの概要
本プロジェクトは、株式会社日本総合研究所と大阪府、兵庫県、奈良県、京都府、横浜市が連携し、約53万人の小学4~6年生とその保護者を対象としています。その中心的な活動は、「エコラベルハンター2025」と名付けられた学習キットと自由研究コンテストです。この取り組みにより、児童はエコラベルやカーボンフットプリントについて学びながら、周囲の環境への配慮を深めます。
特設ウェブサイトが7月2日に公開され、そこで児童たちは自ら見つけたエコラベルやCFPを記録として残すことができるようになります。この活動は、ただの学ぶ機会でなく、夏休みの自由研究課題としても利用され、最も多くのエコラベルを見つけた児童には自治体ごとに表彰される予定です。
さらに、CCNCに参画する企業らは、日常の消費に環境問題を取り入れるために、CFP算定商品やエコラベル付商品の特別キャンペーンを実施します。具体的には、株式会社万代が展開する全169店舗でのマストバイキャンペーンや、スギ薬局のアプリを使ったクイズキャンペーンが行われ、消費者が自ら学んだことを実践できる場を提供します。
クレオの取り組み
クレオは、生活者マーケティングの企業として、生活者のインサイトを把握することに力を入れています。社会課題の解決を目指したリサーチやプロモーションの提案を通じて、脱炭素商品に対する視点を高めることを目指しています。流通小売業におけるプロモーションの立案や、生活者の行動変容を見守るための結果検証を行い、その後のフォローアップも行います。
結果の期待
CCNCに参加する企業と連携し、脱炭素商品を購入する生活者を増やすことで、持続可能な市場を築くことを目指します。他の企業と共同での取り組みを通じて、消費者が自律的にエコ商品を選択する力を養い、より良い環境を構築するためのアクションを促進していけることを期待しています。
プロジェクトの将来
今後、このプロジェクトはさらなる広がりを見せ、教育現場だけでなく、地域全体における脱炭素活動へと波及することが求められています。生活者と企業が共に脱炭素社会の実現に向けて動き出すことで、持続可能な未来への道を切り開いていくことでしょう。私たち一人ひとりができることを見つめ直し、未来に向けた行動を起こすことが求められています。