合馬天然水が新導入したアシストスーツで作業負担を大幅減少

合馬天然水、業務負担を軽減するアシストスーツを導入

福岡県北九州市に本社を構える合馬天然水が、東京理科大学発のスタートアップ企業、株式会社イノフィスから提供されたアシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power」を2025年1月に導入します。この技術は、特に腰の負担を35％軽減する効果があるとされています。

水の製造現場における課題

水の製造業界では、多種多様な業務が要求されます。この中で特に、工場や倉庫での重い物の運搬や積み込み、検品作業が従業員にとって大きなストレスとなっています。特に、大型のウォーターサーバー用のボトルは12リットル以上もあり、一日に何百本も取り扱うのは珍しくありません。これらの作業は慢性的な腰痛を引き起こし、従業員の健康と離職の要因となっています。長時間の中腰での作業が身体に与える負担は非常に大きく、改善が求められています。

企業が求められる労働環境の改善

昨今の人手不足も追い打ちをかけ、肉体的な負担が大きい業務は敬遠されがちです。そのため、新しい人材の確保が難しくなってしまっている現状があります。この問題に対して、作業の負担を軽減し、労働環境を改善するための取り組みが企業に求められています。

合馬天然水ではこのような状況を受け、アシストスーツの導入に踏み切りました。工場での検品作業や機械の清掃など、多様な作業においてこのスーツが役立つことを期待しています。

実際の利用シーン

合馬天然水の担当者である稲垣氏は、「我々の作業は3名体制で行われ、1日8時間のうち2～3時間は水を持つ作業を行っています。この中で特に中腰になる体勢が多く、身体的な負担が大きいと感じています」というコメントを寄せています。特に12キロのボトルをラックに詰め込む作業はその負担が顕著で、2時間以上も続くことが多いため、腰痛に苦しむ従業員もいます。

従業員はサポーターやコルセットを使用して作業していますが、それだけでは十分ではないと判断し、マッスルスーツの導入となりました。足元の動きやすさも考慮され、動きやすさと腰の負担軽減を両立している点が、導入の決め手となりました。

マッスルスーツSoft-Powerとは

「マッスルスーツSoft-Power」は、電源不要で屋内外を問わず様々な作業に対応するサポータータイプのスーツです。人工筋肉を用いたアシスト技術により、サポート力は業界でトップクラスを誇っています。腰の負担を大幅に軽減し、様々な作業やシーンで効果を発揮します。特に、製造や物流倉庫での持ち上げ作業、介護現場での姿勢維持、農作業での前傾姿勢など、腰に課題を抱える業務において重宝されると予想されます。