2025年大阪万博へ向けたバイオプラスチックの未来を探る展示会の全貌

大阪で開催されるバイオプラスチックの展示会



2025年に予定されている大阪・関西万博に向けた重要なイベントとして、一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会が主催する「2025大阪 バイオプラスチック展示・商談会」が、2月21日(金)にマイドームおおさか(大阪市中央区)にて開催されます。この展示会は、昨年に続く第二回目となり、環境に優しい素材として注目されるバイオプラスチックの可能性を探る場です。

出展企業の多様性



今年の展示会では、初出展を含む28社・団体が参加します。出展内容は「原料・資材」「成形機・加工機・周辺機器」「成形加工技術・リサイクル技術」「デザイン」といった多様な分野にわたり、バイオプラスチックに関連する様々な技術や製品が一堂に示されます。例えば、100%バイオマス素材を使用したボトルや、植物由来樹脂PLAの発泡素材など、多岐にわたる製品が展示される予定です。

また、2025年大阪・関西万博に参画する企業グループが、出展プロダクトの進捗と内容を報告するセッションも設けられています。

セミナーと座談会



展示会の当日は12時30分から15時30分まで、会場内のミニセミナーエリアにて、各出展企業によるビジネスマッチングに向けた説明会が行われます。さらに、16時からは有識者やプロダクトデザイナー、プラスチック製品製造業者による「バイオプラスチックビジネスに関する座談会」が開催され、参加者の意見を交わしながら今後のビジネス展開を考察します。

バイオプラスチックのビジネス化



近年、バイオプラスチックはその素材の流通や成形技術が進化を遂げ、多くの企業での導入が加速しています。例えば、スターバックス コーヒー ジャパンが以前使用していた紙ストローをバイオマス素材のストローに変更するなど、機能性と環境への配慮を両立する方法として選ばれています。

西日本プラスチック製品工業協会は、2025年大阪・関西万博で「リボーンチャレンジ」事業に参画し、テーマ「Nature Positive from bio plastics.」に基づく展示を行う予定です。具体的には、バイオプラスチック製品の他、世界初のバイオプラスチック製パイプオルガンの展示や、AR(拡張現実)技術を用いた体験型のコンテンツも準備されています。これにより、来場者が「学び」「体験し」「感じる」場を提供し、プラスチック製品の製造者と利用者がともに環境問題について考えるきっかけを作りたいとしています。

未来への取り組み



この取り組みは一過性のものではなく、展示会やセミナーを通じて将来的なバイオプラスチックビジネスの展開を目指しています。大阪府は、バイオプラスチック製品のビジネス化を推進するために、事業者間のミスマッチを解消するマッチング支援事業を展開しています。この展示会は、その一環として行われ、プラスチック製品製造・加工を担う中小企業と、バイオプラスチック原材料の製造企業が集まって、新たなビジネスチャンスを見出す場となります。

西日本プラスチック製品工業協会は1957年に設立された団体で、バイオプラスチックを含むプラスチック製品に関する情報提供や技能検定、人材育成セミナーなど多岐にわたる活動を行っています。今回の展示会を通じて、より多くの企業が環境に優しい材料を取り入れるきっかけとなることを期待しています。

会社情報

会社名
一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会
住所
大阪府大阪市西区新町1-3-12四ツ橋セントラルビル6階
電話番号
06-6538-6100

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