東京ガスがえるぼし認定の最高位を獲得
東京ガスが「えるぼし」の最高位、すなわち3つ星を取得したことが発表されました。この改善評価制度は、女性活躍推進法に基づいて、企業の女性の活躍度を客観的に示すもので、行動計画の策定や提出を行う企業に対して、その実施状況が評価されます。
「えるぼし認定」は、女性が活躍できる環境の構築に向けた5つの評価項目に基づいて行われます。この項目は、採用、継続就業、労働時間などの働き方、管理職比率、そして多様なキャリアコースを含んでおり、それぞれの基準を満たす項目数に応じて認定が3段階に分かれています。東京ガスが全ての基準をクリアしたことは、企業としての高い意識と取り組みの成果と言えるでしょう。
女性活躍を重要課題として
東京ガスグループは、2023-2025年度の中期経営計画『Compass Transformation 23-25』において、多様な人材が活躍できる組織の実現を重要な課題に位置づけています。この計画は、グループ全体の成長を促進するために人的資本の強化を掲げており、特に女性の活躍に関連した取り組みに注力しています。
今後も、東京ガスグループはグループ員一人ひとりの個性や価値観を尊重し、相互に切磋琢磨することで社会やビジネスパートナーとともに新たな価値を創出する企業であり続けることを目指しています。
具体的な取り組み内容
東京ガスの女性活躍推進に関する主な取り組みは以下の通りです。
1.
経営戦略との密接な連携: 事業戦略を実現するために、女性管理職比率や男性育休取得率などのKPIを設定し、定期的に進捗を管理しています。また、2023年には新社長が「DE&Iトップコミットメント」を公表し、より強固な組織作りを目指しています。
2.
安心できる職場環境: 女性特有の健康に関するイベントとして「フェムテックセミナー」や「生理痛体験会」などを実施し、働きやすい環境を作る努力をしています。
3.
キャリア成長の支援: 多様なキャリアセミナーやアンコンシャスバイアス研修などを通じて、女性の挑戦を後押ししています。
さらに進化する企業として
加えて、東京ガスは経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する『なでしこ銘柄』に2年連続で選ばれるなど、外部からの高評価も得ています。2024年4月時点では、女性社員の比率は19.1%に達し、その数も着実に増加していることが示されています。
女性管理職の数も増えており、これからもこの流れを加速させていくことが期待されています。
まとめ
このように、東京ガスはえるぼしの最高位を獲得することで、女性が活躍できる社会を実現するための一歩を踏み出しました。多様な人材の能力を最大限に引き出し、持続的な成長を目指す同社の姿勢は、他の企業にとっても模範となることでしょう。引き続き、積極的な取り組みが注目されます。