グリーンコープ共同体の持続可能な取り組み
一般社団法人グリーンコープ共同体は、西日本を中心に活動する生協の連合組織であり、2027年までに提携先の事業によるCO₂排出を実質ゼロにすることを目指しています。この画期的な目標は、組合員約43万人による参加型の環境アクションに支えられています。今回は、この取り組みがどのように進められているか、そして得られた成果について詳しくお伝えします。
取り組むべき3つのアクション
グリーンコープが掲げるCO₂削減のための主なアクションは、以下の3つです。
1.
リユース・リサイクル容器の活用:再利用ができる容器の使用と、それらを返却及び再資源化する仕組みを構築しています。
2.
国産品の優先利用:フードマイレージ運動を通じて、輸送に伴うCO₂排出を抑えるため、国産品の利用を促進しています。
3.
行動成果の数値化:組合員の削減実績を数値化し、それに応じた拠出金を環境対策に活用しています。
これらの取り組みにより、無理なく日常生活における環境意識を高め、参加意欲を促進する仕組みが整っています。
実績報告(2025年6月)
2025年6月には、以下のような成果が報告されました。
- - CO₂排出量の削減:約831トン。これは杉の木約59,300本が1年間で吸収するCO₂の量に相当します。
- - 再使用・回収容器の総量:約1,235,000本・パック、合計322トン。
- - 国産品の利用によるCO₂削減:約708トン。
- - 拠出額:総額約4,310万円。
これらの活動により、組合員の協力があって初めて可能になる持続可能な未来の構築が進められています。
具体的なリユース・リサイクル活動
グリーンコープは、牛乳瓶やモウルドパックの採用、さらに食品トレーや配送袋の返却・再資源化により、廃棄物を減少させる取り組みを行っています。6月の実績では、牛乳瓶379,950本やリユース瓶263,432本、たまごモウルドパック592,237パックのリサイクルを達成し、合わせて1,235,619本の容器が回収されました。
フードマイレージ運動の成果
グリーンコープは国産品を優先し、輸入品の使用を避けることで、輸送距離を短くし、結果としてCO₂排出を削減しています。2025年6月には、国産品の利用により708トンのCO₂削減を達成しました。
組合員により実現された拠出資金
組合員の行動によって生まれたCO₂削減に基づき、毎月の拠出金が積み立てられ、マングローブの植林や環境対策に使われています。2025年6月には約4,310万円が新たな活動のために投資されました。
組織の概要
一般社団法人グリーンコープ共同体は、2018年に設立され、九州や近畿、中国からなる16の生協とさまざまな団体が参加しています。地域に根ざした形での活動により、「安心・安全な食」を提供することを目指しています。
詳しい情報は
こちらからご覧いただけます。
グリーンコープの持続可能な未来作りへの挑戦は、私たちにもわずかながら影響を与えています。今後もこのような活動が広がり、より多くの人々が環境を意識した行動に参加していくことが期待されます。