TOKYO DIMEがココロミルとの連携を深める
プロバスケットボールチーム「TOKYO DIME」は、心疾患のリスクに対する取り組みを一層強化しています。最近、彼らは株式会社ココロミルの「ホーム心臓ドック®pro」を導入し、選手やスタッフ全員に対して定期的な心電図検査を実施しています。この革新的なアプローチは、選手の健康を守るだけでなく、スポーツ界全体における心疾患リスク管理の重要性を高めることを目的としています。
心疾患リスク管理の必要性
心疾患は日本において死因の第2位を占めており、特に突然死のリスクが高いことが指摘されています。多くの場合、心疾患は無症状で進行するため、早期発見が難しいのが現実です。ココロミルが提供する「ホーム心臓ドック®」では、以前の健康診断では見逃されていた心疾患患者を40%以上も発見しており、プロアスリートにおいては高リスクな不整脈が多く確認されています。
このような状況を踏まえ、アスリートが自ら心疾患のリスクを管理することが、選手生命の延伸やパフォーマンスの向上につながります。TOKYO DIMEでは、この取り組みを通じて選手たちの健康意識を高め、競技力の向上を図っています。
「ホーム心臓ドック®pro」の導入
「ホーム心臓ドック®pro」は、高精度のウェアラブル心電計を用いて、選手が自宅で長時間にわたり心電図データを取得することが可能です。これにより、心拍変動から不整脈、心房細動、睡眠時無呼吸症候群、そしてストレスレベルの指標までを可視化できます。
このデータは選手の健康管理にとって重要な情報源となり、日々のパフォーマンスとの関連性を分析するツールとして活用されています。アスリートの高負荷な生活を考慮したこのチェックは、選手にとって安心感をもたらすだけでなく、ファンや一般生活者への予防医療の重要性を広める役割も担っています。
TOKYO DIMEの代表の声
TOKYO DIMEの代表である岡田優介氏は、昨年からの「ホーム心臓ドック®pro」の導入について、選手の健康リスクを可視化できた手応えを感じていると語ります。特に選手自身がこの検査を体験することで、睡眠やストレスの管理が重要であることを実感し、日常のコンディションやリカバリー戦略にプラスの影響を与えていると述べました。彼は、「アスリートは常に最高のパフォーマンスを発揮する必要があり、これに対する健康への意識が高まっている」と強調しています。
今後の展望
TOKYO DIMEが行っているこの取り組みは、スポーツの現場にとどまらず、企業や教育機関など広範な社会へと波及していく可能性があります。心疾患は見えにくい存在であるため、健康管理を日常的に意識することが重要です。特に、働き盛りの世代や学生たちに対する啓発が求められ、彼らが自らの健康に気を配る契機となることが期待されています。
企業では、「ホーム心臓ドック®pro」を導入することで、健康経営の一環としてのアプローチが進んでいます。従業員の健康が生産性に直結することから、早期に未病の段階で対処する姿勢が企業の魅力を高める要因となります。教育機関でも、学生が心身の健康を自覚し、将来的な健康意識を育むことにつながるでしょう。
これらの取り組みを通じて、TOKYO DIMEはプロアスリートの健康管理を新しい時代へと導く一歩を踏み出しています。社会全体の健康意識を高めることに寄与することを目指し、今後も続けていく所存です。