マイナ免許証に応じた新しい安全運転管理システム
大日本印刷株式会社(DNP)と株式会社DNPアイディーシステム(IDS)は、運転免許情報が記録されたマイナンバーカードであるマイナ免許証に対応した新たな安全運転管理支援機能を発表しました。この機能は、運転者がアルコールチェックや免許証チェックを行わない限り車両の鍵を取り出せない「DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)」に新たに追加され、2026年1月26日より販売を開始します。
この新機能は、運転免許証だけでなくマイナ免許証にも対応しており、目視確認に依存せずに確実に資格確認を行うことができます。また、個人番号を取得・保存しない設計に基づき、「番号法」にも配慮しており、企業や団体にとって安全運転管理をさらに効率的に行えるよう支援します。
開発の背景と意図
2025年3月24日からマイナ免許証の運用が開始されることで、運転者は運転免許証とマイナ免許証をどちらか、あるいは両方を持つ状況が一般化しています。これに伴い、企業や団体が直面する安全運転管理の課題も増加しました。具体的には、「マイナ免許証では運転資格や有効期限をカード表面で確認できない」「同一ドライバーが日によって異なるカードを持参した場合の管理が複雑になる」「マイナンバーの取り扱いリスクを避けながら資格確認の信頼性を高める必要がある」といった問題が浮上しています。
DNPとIDSは、これらの課題解決を目指し、視覚に頼らない確実な資格確認と、管理者の業務負荷を軽減する新機能を開発しました。
マイナ免許証対応の特徴
1. 運転免許証とマイナ免許証の一元管理
同一ドライバーが運転免許証とマイナ免許証の2枚を保有している場合でも、システム上でスムーズに管理できます。ドライバーが持参したカードの情報を自動的に照合するので、点呼業務がより簡便になります。
2. 「番号法」に基づいた設計
IDドキュメントリーダーを活用し、券面で確認できない運転免許情報(有効期限、免許種別など)をシステムが自動で判定します。このシステムでは、券面に記載されたマイナンバーを取得・保存せず、運転免許情報だけを抽出する仕組みが導入されています。これにより、データの安全性が高まります。
3. ICチップによる無資格の自動検知
マイナ免許証が有効期限切れの場合、アラートを発し、鍵保管ボックスから車両の鍵を取り出すことができなくなります。また、マイナ免許証は、暗証番号を10回連続で誤入力するとICチップがロックされるため、誤入力回数を表示し、その状態を管理者が把握できるようになっています。
今後の展望
DNPとIDSは、運転者や車両の安全管理を強化するこのシステムを物流や運輸業界、自治体などさまざまな企業・団体に展開し、2029年度までに累計10億円の売上を見込んでいます。また、法令改正や社会情勢に応じた機能の拡充も計画しています。
この新しい安全運転管理システムは、今後の交通安全施策において重要な役割を果たすことが期待されます。