TOPPANと障がい者アート協会、デジタルアートで障がい者支援の新たな展開を始動
TOPPAN株式会社と一般社団法人障がい者アート協会が、障がい者アーティストの作品をデジタルサイネージで配信する新サービス「可能性アート®デジタルキャンバス」を開始すると発表しました。サービスは2025年6月27日から提供され、障がい者アーティストの才能を高精細にデジタル化し、多くの人々に触れる機会を創出します。
可能性アートのコンセプト
「可能性アート」は障がい者アート協会のもと、障がいのあるアーティストが自らの個性や才能を表現し、それを社会に発信していくことを目的としています。このサービスを利用すると、企業や施設はデジタルサイネージを通じてアート作品を展示でき、その一部の利用料はアーティストや協会に還元されます。これにより、障がい者の自立や社会参加を促進することができる仕組みが整っています。
高精細なデジタルアート
TOPPANは、アートを単にデータ化するのではなく、原画の色彩や質感を忠実に再現するため、独自の製版技術を駆使しています。全ての作品は厳選された環境で高解像度化され、専任ディレクターの監修の下、デジタルデータとして保存されます。これにより、アート作品は年々新たな命を吹き込まれ、幅広い利用が可能となります。
アート作品の配信と参加機会
このサービスでは、年間120点の作品を月ごとに展示し、それぞれ個性的なアートを通じて訪れる人々に新しい体験を提供します。さらに、TOPPANと障がい者アート協会は、社会における多様性の理解を深め、誰もが自由に自分を表現できる環境作りを目指しています。
プロジェクトの背景
障がい者アートプロジェクトは、TOPPANが2018年から推進している試みの一環で、障がいのあるアーティストが自身の作品を通じて社会に参加し、自立を促すことを目的としています。社会の多様性を尊重し、障がい者アートの魅力を広めることで、より包摂的な社会作りを実現します。
未来への展望
CREATEというテーマのもと、TOPPANは2027年までに500台以上のデジタルサイネージの導入を目指し、約5億円の売上を計画しています。今後は、他の企業や団体と協力しながら、障がい者アートの可能性をさらに拡げる取り組みを進めていく考えです。
このように、TOPPANと障がい者アート協会のパートナーシップは、アートを通じた障がい者支援を新たな次元に引き上げる重要なプロジェクトとなります。今後が非常に楽しみです。