視覚障がい者の移動を支える「Seeker」とは
近年、社会問題となっている視覚障がい者の外出に関する課題解決の一助となるべく、株式会社マリス creative designが開発した歩行支援デバイス「Seeker」が注目を集めています。このデバイスは、視覚障がい者が直面する「障害物」「信号」「駅ホームからの転落」といった危険を、AIが認識して振動でお知らせするという新しいアイデアに基づいています。
クラウドファンディングでの成功
2024年6月4日に開始した株式投資型クラウドファンディングは、わずか約2日間で設定した目標金額である1,000万円を達成しました。これは「Seeker」の社会実装を目指す重要なステップであり、現在は上限8,000万円に向けて支援を募集中です。
このクラウドファンディングに対する反響は、「社会性 × 実現力」に共感する多くの投資家からの声によって後押しされています。特に、以下のポイントが支持される要因となりました:
- - リアルタイム処理が可能なエッジAI:福岡市や北九州市、山梨県での実証実績があり、渋谷区でもさらなる実証が予定されています。
- - 補助金制度との連携:1万円から3万円の自己負担で利用できる制度を活用した普及戦略が具体化しています。
- - デザインの信頼性:PlayStation®5を手がけたデザイナーの協力により、「見えない福祉」を実現すると期待されています。
- - 信頼のおける出資者の存在:NTTファイナンスやKipsなど、有名企業が支援者として名を連ねています。
歩行支援の更なる発展に向けて
FUNDINNO上では、目標額を達成したことが「成功」と見なされますが、株式会社マリスはここからが本番だと考えています。上限8,000万円達成により、以下の施策が進められます:
- - 量産試作:50台のデバイスを実際のユーザーに届け、社会実装のフェーズに突入します。
- - 機能強化:音声通知や家族との連携機能を持つアプリ、「Seeker Link」などを計画しています。
- - SaaS展開の準備:歩行データを基にした見守り基盤の構築を進めます。
これにより、「Seeker」はより多くの視覚障がい者の移動を支える重要な社会インフラとなることが期待されています。
投資方法と参加概要
集めた資金は、上記の施策に充てられ、視覚障がい者の歩行支援機能の向上に寄与します。現在の募集期間は2024年6月4日から6月17日までで、株式投資型クラウドファンディングの形式で行われています。申込は1口10万円から可能で、優先投資家の登録が必要です。興味がある方は、以下のリンクから詳細を確認できます。
オンライン事業説明会
株式会社マリスでは、事業内容に関するオンライン説明会も実施しています。代表取締役の和田が直接説明した後、参加者からの質問にもお答えします。日程は2024年6月11日18:00から19:00です。
メディア関係者、取材希望者へのお知らせ
「AI×福祉×プロダクトデザイン」という新しい分野に取り組む株式会社マリスでは、メディア掲載・取材等も随時受け付けています。興味のある方は、下記の連絡先までお問い合わせください。
視覚障がい者の移動を支える「Seeker」の今後に、多くの期待が寄せられています。これからの進展が楽しみです。