イノパス、携帯端末管理の進化と世界展開を加速させる3つの戦略を発表！

イノパス、携帯端末管理市場の拡大に向け3つの戦略的イニシアチブを発表

2008年2月、携帯端末管理（MDM：Mobile Device Management）ソリューションにおけるリーディングカンパニーであるイノパスソフトウェア（以下、イノパス）は、スペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressにおいて、世界規模でのMDM導入促進のための3つの主要イニシアチブを発表しました。

これらのイニシアチブは、革新的な顧客サービス、企業向けの包括的な管理ソリューション、そしてMDM導入における課題解決に焦点を当てています。イノパスは、これらの戦略を通じて、世界中のモバイル通信事業者や企業におけるMDMの導入と利用を促進し、市場の拡大を目指しています。

顧客サービスポータルの進化：セルフサービスで利便性向上

イノパスが発表した最初のイニシアチブは、新たな顧客サービスポータルです。このポータルは、加入者と現場の顧客サービス担当者双方にとって使いやすいWebインターフェースを採用しており、直感的な操作で端末管理を可能にします。

加入者は、端末の故障診断、修理依頼、紛失・盗難時のロックやデータ消去といった操作を、セルフサービスで行えるようになりました。これにより、ヘルプデスクへの問い合わせ件数の減少、顧客満足度の向上、そして新しいサービス導入の簡素化が期待できます。

一方、顧客サービス担当者にとっても、このポータルは、ワンクリックでの障害診断や解決、新規サービス提供、端末機能の変更といった業務効率化に大きく貢献します。高度なトレーニングも不要なため、導入コストの削減にもつながります。

企業向けソリューション：安全で効率的な端末管理

企業においても、従業員が使用する携帯端末やスマートフォンの増加に伴い、標準化された管理・運用の重要性が高まっています。イノパスは、OMA-DM SCOMO標準を採用したアプリケーション管理を提供することで、相互運用性を強化し、部門間の情報連携を促進。

さらに、Windows MobileやSymbianといったオープンなOSにも対応する端末管理クライアントを提供しています。このクライアントは、端末出荷時からの搭載や、利用開始後の配信にも対応しており、新しいサービスや標準への迅速なアップグレードを可能にします。

企業IT部門は、イノパスの企業向けポータルを通じて、端末設定、セキュリティ対策、アプリケーション管理など、全社規模での端末管理業務を効率的に実施できます。

MDM導入障壁の解消：標準準拠とテスト環境の提供

イノパスは、MDM導入における課題解決にも積極的に取り組んでいます。OMA-DMなどの業界標準への準拠により、多様な端末への対応を確保。また、導入前にOMA-DMテスト環境を提供することで、通信事業者、端末メーカー、そしてサードパーティベンダーによるスムーズな導入を支援しています。

さらに、イノパスは、CDMAやGSMネットワークだけでなく、WiMAXなどの新技術にも対応した段階的なFixed Mobile Convergence戦略を採用。将来的には、家庭やオフィス向けのゲートウェイなどの固定デバイスへの展開も視野に入れています。

ホスト型MDMソリューションへのニーズの高まりに応えるべく、WDSGlobal社と協力して、ホスト型FOTA（ファームウェア無線更新）サービス「DeviceUpdate」を提供しています。

イノパスの取り組み：MDMの進化をリードする

イノパスは、ファームウェア更新から始まり、顧客サービス、企業サポート、セキュリティ、アプリケーション管理を統合したiMDM（Integrated Mobile Device Management）ソリューションを提供しています。

イノパスCEOジョン・ファジオ氏は、「大手通信事業者様や携帯端末ベンダー様との協業を通じ、MDM業界の進化を深く理解してきました。今回のイニシアチブは、OMA-DMにおけるリーダーとしての役割を明確にするものです」と述べています。

イノパスは、Mobile World Congressにおいて、標準準拠のサーバー・クライアントソリューション・スイートのデモを実施しました。