「O-Gai」で変わる！新しい歯科医療MaaSサービスの実証実験

新たな歯科健診のカタチ、「O-Gai」の実証実験

2025年8月21日、大阪・南港にあるアジア太平洋トレードセンター（ATC）で、オーガイホールディングス株式会社が新たに導入した歯科医療MaaS車両「O-Gai」を使用した実証実験が行われました。この取り組みは、訪問型医療サービスに対する高まるニーズに応えることを目的としており、特に働き方の多様化や高齢化による通院の負担を軽減する新たな形の歯科サービスを提供することを目指しています。

背景 : 歯科健診の必要性

多忙なビジネスパーソンや高齢者が抱える「時間がない」「通院が億劫」といった課題を解決するため、本精神から開発されたのが「O-Gai」です。この医療MaaS車両によって、企業の従業員は定期的に歯の健診を受けることができ、歯科医療サービスをより身近なものにする可能性を秘めています。

実証実験の内容

実証実験では、ATCに勤務する企業の従業員を対象に、特別価格で複数の歯科サービスが提供されました。ひとつは500円で受けられる「ワンコイン健診」で、歯の状態確認や歯周病チェックが行われました。また、1,500円の「本格健診」では、小型スキャナーによる3D口腔スキャンを行い、QRコードにてデータ提供と改善アドバイスも行われました。参加者からは、「自分の歯をスキャンで確認できるのが新鮮だった」といった感想がありました。

O-Gaiの技術

「O-Gai」は、最新のスキャン技術や歯科技工機器を搭載しています。実際に参加者の口腔内を確認し、歯周病や虫歯のリスクをその場でチェックできるので、訪問先で即時にサービスを受けられるのは大きな魅力です。技工体験として、デジタル製作によるマウスピースや義歯の紹介も行われ、参加者の関心を集めました。

今後の展開

オーガイホールディングスは、今回の実証実験を踏まえ、企業向けの福利厚生型歯科健診サービスとしての本格運用を計画しています。また、地方自治体との連携によるMaaS型歯科健診の展開や、高齢者施設での訪問診療と連動したモバイル歯科技工の普及も視野に入れています。これにより、より多くの方々が手軽に歯科医療を受けられる環境が整うことでしょう。

イベントの詳細

この実証実験は、大阪産業局が実施するIoT・ロボットビジネス実証実験支援事業の一環として行われました。参加者にとっては企業のビル内で手軽に歯科健診を受けられる貴重な機会となり、今後の医療インフラの新たな可能性が確認されました。実験の成功を受けて、仲間の企業や自治体への展開が期待されます。

今後、O-Gaiが医療現場に革命をもたらす日もそう遠くないかもしれません。