アンリツがPCI Express® 6.0の検証を飛躍的に効率化
アンリツ株式会社は、最新のPCI Express® 6.0(PCIe® 6.0)に対応した強化機能を搭載した高性能BERT(Bit Error Rate Tester)「Signal Quality Analyzer-R MP1900A」を発表しました。この新機能「Sequence Editor」は、検証およびデバッグ作業を格段に効率化します。
新機能の特徴
強化された「Sequence Editor」は、直感的なGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)操作によって、異常系や負荷試験のテストシーケンスを簡単に作成できます。これにより、従来の方法では困難だったPCIe® 6.0の高速伝送に関連する物理層の評価や論理層のエラーの切り分けが効率化されます。さらに、複数レーンを同時に評価するマルチチャネル機能にも対応しており、実環境に近い状態での検証が可能です。
開発の背景
PCIe® 6.0では、通信速度が64 GT/sに達し、信号評価や不具合解析がこれまで以上に難しくなりました。特に、今後行われるコンプライアンス・テストに向けては、試験の精度とスピードを両立させるソリューションが求められています。新たに強化されたSequence Editorを使用することで、試験の手戻りを防ぎ、効率的な検証が実現します。また、通信開始時の状態遷移ログ(LTSSM)を利用して動作再現や条件変更による不具合解析を行うことで、検証精度も向上します。
Signal Quality Analyzer-R MP1900Aの概要
Signal Quality Analyzer-R MP1900Aは、PCIeをはじめ、USB、Thunderbolt、DisplayPort、400GbE/800GbEといった多様な高速インタフェースに対応したBERTです。業界最高水準の高品質波形生成、感度の高い入力及び、精密なジッタ発生源を装備しており、Link Training機能やLTSSM解析も行える優れた性能を持っています。
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本新機能は、設計および評価工程における検証作業の効率化と製品品質の向上を支援することが期待されています。今後の技術展開にも注目が集まります。