自動運転清掃車の実証実験
2023-05-10 14:05:37

中部国際空港で自動運転清掃車の実証実験開始!加藤製作所、新明工業、日野自動車が共同で実現

中部国際空港で自動運転清掃車の実証実験が実施されました!



中部国際空港では、5月10日から約3週間、画期的な実証実験が行われています。それは、空港制限区域内での自動運転路面清掃車の導入です。このプロジェクトには、加藤製作所、新明工業、そして日野自動車という日本の大手企業が共同で取り組んでいます。

日本の空港で初めてとなる自動運転清掃車の導入

この実証実験の最大の特徴は、滑走路や誘導路を含む空港制限区域において、自動運転清掃車が導入される点です。これまで人手で行われていた夜間の清掃作業や、単調な作業を自動化することで、安全性の向上と作業効率の改善を目指します。

実験の目的と期待される効果

実験の主な目的は3点です。まず、夜間や単調な作業における安全性の確認。次に、重複清掃や清掃漏れを減らすことで清掃品質と効率の向上を図ること。そして、準中型免許で運転可能な小型トラックをベースとした路面清掃車の有用性をデータで検証することです。これらのデータは、今後、空港制限区域内での高機能な自動運転清掃車の開発・実用化に役立てられます。

実験車両について

実験で使用される車両は、日野自動車の小型トラック「日野デュトロ」をベースに、加藤製作所が真空吸込式路面清掃車を製作し、新明工業が自動運転に必要な改造を施したものです。時速20km以下で走行し、GNSS(GPSなどの衛星測位システム)、LiDAR(ライダー:周囲環境を立体的に捉える技術)、赤外線カメラなどを活用して、車両の位置や経路、障害物を検知します。障害物を検知した場合には、自動で停止する安全機能も備えています。清掃作業は、タブレット操作によって自動運転と連動して行われます。

今後の展望

今回の実証実験の結果を踏まえ、関係各社は空港制限区域内での高機能な自動運転清掃車の開発・実用化に向けた検討を進めていきます。この技術が実用化されれば、空港の運営効率の向上だけでなく、作業員の負担軽減や安全性の向上にも大きく貢献することが期待されます。将来的には、他の空港や施設への導入も視野に入れているとのことです。

企業概要

加藤製作所: 建機や特殊車両の製造を手掛ける老舗企業。今回のプロジェクトでは、清掃車の架装を担当。
新明工業: ポンプや浄化装置などの製造を行う企業。自動運転システムの開発・搭載を担当。
日野自動車: 大型トラックやバスなどの製造で知られる大手自動車メーカー。今回のプロジェクトでは、ベース車両を提供。

問い合わせ先

日野自動車株式会社 渉外広報部 広報グループ:042-586-5494
* 株式会社 加藤製作所 広報部:TEL:03-3458-1144, FAX:03-3458-1151, MAIL:[email protected]

会社情報

会社名
株式会社加藤製作所
住所
品川区東大井1丁目-9-37
電話番号
03-3458-1111

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