PR TIMES、2024年度通期決算で過去最高の業績を達成

PR TIMES、2024年度通期決算を発表

株式会社PR TIMES（東証プライム：3922）は、2024年度の通期決算を発表しました。この決算では、過去最高の売上高と営業利益が記録されるなど、強い業績が確認されました。以下、決算の詳細やサービス動向についてお伝えします。

1. 業績概況

2024年度の通期業績は、売上高80億300万円、営業利益18億7700万円、当期純利益11億1800万円となり、前年同期比でそれぞれ117.1％、107.5％、96.3％の成長を見せました。この結果、売上高と営業利益がともに過去最高を更新しました。

広告宣伝費やシステム開発への先行投資を行った結果、計画外の株式報酬費用が発生したものの、全体としては健全な成長を維持しています。また、通期の業績推移は、18期連続での増収を達成し、株主への良好な還元を継続できました。

1.1 サービス動向

基幹事業である「PR TIMES」の利用企業数は、前年同期比で1万4347社増の10万8605社に達しました。これにより、国内の上場企業のうち61.5％が「PR TIMES」を利用することになりました。特に2024年に新規上場した企業のうち、70.6％が当社のプレスリリースサービスを選択しています。

また、サイトの閲覧数も増加しており、2023年8月には8984万ページビューを記録。今年の10月には月間で7496万ページビューに達するなど、新たな記録を打ち立てました。

2. 第4四半期の業績

2024年度第4四半期の業績は、売上高20億1800万円、営業利益2億8000万円、当期純利益1億1000万円となり、前年同期比で売上高が112.5％、営業利益が121.3％の増加を見せました。しかし、減損処理により当期純利益は68.7％の減少となりました。

四半期売上高は過去最高を更新しており、継続的な成長が見込まれます。特に、広告宣伝への投資が効果を上げており、全体の営業利益率を向上させる要因となっています。

3. 2025年度業績予想

2025年度の営業利益は31億4900万円を見込んでおり、前期比で67.7％の増加が期待されています。これは、PR TIMESが配信件数の10％以上の成長を維持し、周辺領域でもQRパートナーサービスやWebクリッピングの再起動が進められるためです。

特に、子会社のJootoとTayoriは、それぞれのサービスの強化を進めることで、営業利益が黒字に転換する見通しを立てています。

4. その他のトピックス

また、コーポレートが新たに執行役員5名体制を発足し、男女比のバランスが取れた組織運営を目指しています。同時に、新たな株主優待制度を導入し、顧客とのつながりを強化するための取り組みも進めています。

PR TIMESは、今後も「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」とのミッションを掲げ、持続可能な成長を目指して邁進していく方針です。 2025年度がどのような展開になるのか、今後のアクションから目が離せません。