政策立案の未来を切り開く一冊
政府全体で証拠に基づく政策立案(EBPM)が求められる今、政策の実務者にとって不可欠なスキルを身につけるための入門書が登場しました。それが、亀井善太郎氏の著書『実務家のための政策デザイン入門』です。2025年7月17日に発売されるこの書籍は、中央省庁や地方自治体の実務家が実践的な手法を学び、より良い政策を生み出すための道筋を示します。
EBPMの重要性とその実践
近年、政府によるEBPMの導入が加速しています。それは、科学的データに基づく政策決定を促進し、政策の効果を実証することを目的としています。本書では、著者がこれまで培ってきた経験やノウハウに基づき、EBPMの実践的な手法が紹介されています。特に、ロジックモデルを理解することで、政策立案の流れを視覚的に把握しやすくなることが、著者の強調点です。
誰に向けた本なのか
本書は、公務員をはじめとする政策づくりに関わるすべての実務家を対象としています。著者は多くの中央省庁や地方自治体と関わってきた経験から、著書の各章を通じて、政策立案に関わる人々が成長を実感し、自信を持てるような内容を心掛けています。この本を手に取ることで、政策づくりの意義や楽しさを再確認し、自らの能力を高めることができます。
各章の内容に迫る
本書は、全10章から構成されており、政策デザインとは何か、現在なぜEBPMが必要なのかといった基礎的なテーマが設定されています。特に印象的なのは、第4章で紹介されるアジャイルなPDCAサイクルの回し方であり、従来の固定観念を打破した新しいアプローチが求められる時代に適した内容となっています。
さらに、チームでの政策づくりが重要であることを踏まえた第8章では、共に動くことの大切さが論じられます。これにより、組織全体が一丸となって良い成果を出すための新たな視点が得られます。これからの行政に向けた提言も多く盛り込まれており、読者は実務家としての役割を再認識できることでしょう。
発刊記念ウェビナーのご案内
発売を記念して、8月8日には『実務家のための政策デザイン入門』をテーマとしたウェビナーが開催されます。著者の亀井善太郎氏をはじめ、業界のエキスパートが参加し、EBPMをどのように活用するかを深く掘り下げる機会となります。参加者は実際の政策立案に役立つ知識を得られることでしょう。
終わりに
『実務家のための政策デザイン入門』は、政策の実務に携わるすべての人にとっての必読書です。理論的な知識を踏まえつつ、実務に落とし込むための具体的な手法が詰まったこの一冊で、政策デザインの新たなスタンダードを学んでみてはいかがでしょうか。