神奈川で介助犬の重要性を学ぶ市民講座が開催
2024年2月9日(日)、横浜市神奈川公会堂にて、一般市民向けの公開講座が行われました。この講座は、日本リハビリテーション医学会が主催し、横浜市立大学医学部リハビリテーション科の中村健教授の企画によるもので、介助犬の重要性を広く伝えることを目的としています。
本講座では、介助犬に関するさまざまな情報が提供されました。介助犬とは、身体に障がいを持つ方の日常生活をサポートするために特別な訓練を受けた犬のことを指します。具体的には、物を拾ったり、ドアを開けたり、電話を持ってくるなどの作業を手伝います。しかし、現在日本には介助犬が約60頭しかおらず(2024年9月末時点)、介助犬を必要とする15,000人に対してその数は非常に少ないのが現状です。
講座は、中村教授の挨拶で始まりました。その後、社会福祉法人日本介助犬協会の理事長であり、リハビリテーション科医師でもある高柳友子氏が登壇。彼女は、介助犬や補助犬の概要について詳しく説明しました。さらに、トレーナーが実際に介助犬の育成とトレーニングの様子を実演し、参加者に介助犬とその役割について具体的なイメージを持ってもらいました。
特に注目されたのは、リハビリテーション病院でDog Intervention®を導入している医師の話です。この活動は、医療機関における動物介在活動や療法を通じて、患者のリハビリテーションを促進することを目指しています。
また、実際に介助犬と共に生活する神奈川県在住の石井氏とロイ、そして小嶋氏とユウのペアが参加し、彼らの日常生活や介助犬と共に暮らすことの変化について語りました。実際に介助犬がいることで、生活がいかに豊かになるかを具体的に示す貴重な機会でした。
講座のもう一つの目玉は、介助犬のデモンストレーションや参加者が実際に介助犬と触れ合うことができる体験セッションです。参加者たちは、介助犬がどのように行動し、どのような支援を行うのかを実感することができました。
当日は約70名の参加者が集まり、「介助犬についてよくわかった」「理解が深まった」といった感想が寄せられました。この講座を通じて、介助犬への理解が深まり、より多くの人々が介助犬の存在を知るきっかけとなることが期待されます。
日本介助犬協会は、今後も介助犬に関する啓発活動を続けていくことでしょう。彼らの活動に興味のある方は、ぜひ協会のウェブサイトやお問い合わせ先をチェックしてみてください。
問い合わせ先
社会福祉法人日本介助犬協会
公式サイト
TEL:045-476-9005
MAIL:
[email protected]