三井ダイレクト損害保険、IT奨励賞の受賞背景
2023年度の第43回IT賞において、三井ダイレクト損害保険株式会社が「IT奨励賞(経営・業務改革)」を受賞しました。これは、同社が顧客視点での業務プロセスを改革し、データドリブンなマーケティングシステムを導入した成果が評価されたものです。この賞の授与は、IT協会が主催し、企業がITを駆使してビジネス革新に尽力したことを認めるもので、今年で43年目を迎えています。
受賞の経緯と取り組み
昨年も「IT賞(マネジメント領域)」を受賞した三井ダイレクト損害保険は、今年もその勢いを持ち続け、再びIT奨励賞を獲得しました。特に評価されたのは、マーケティングシステムの大規模な刷新プロジェクトです。このプロジェクトは、従来のIT部門主導の業務から、ビジネス部門が主体的に業務を進められる体制へと変革したことがポイントです。
デジタル中心の自動車保険ビジネスにおいて、お客様との接点が限られている中、適切な情報提供が重要であることを痛感した同社は、データを活用した戦略的アプローチにシフトしました。特に、カスタマージャーニーを見直すことで、最適なチャネルを通じて迅速かつ的確な提案が可能になり、お客様のニーズに応える姿勢を強化しました。
データドリブンマーケティングの実現
データドリブンマーケティングを実現するために、マーケティングシステムは徹底的に見直されました。この新しいシステムにより、ビジネス部門が主導で施策を実行できるようになり、社員が自由にアイデアを出し合う風土が生まれました。また、リアルタイムでのデータ分析が可能となり、より迅速な意思決定ができるようになったことも、業務効率の向上に繋がっています。
この取り組みの結果、契約数の増加や収入保険料の増加といった成果も実現しました。顧客へのサービス向上だけでなく、業務の見直しを通じて企業全体の競争力を高めることを目指しています。
今後の展望
三井ダイレクト損害保険は、「強くてやさしいクルマの保険」を掲げ、顧客に寄り添ったサービスを提供する企業として、今後もデータドリブンを基盤にした施策の強化を図っていく意向です。新たなシステムの導入によって得た知見をもとに、さらなる業務改革に挑戦し続けることを宣言しています。
参考リンク
これからも、三井ダイレクト損害保険の取り組みから目が離せません。