トピー工業のTACoil®がグッドデザイン賞を受賞、業界の未来に一石を投じる

トピー工業のTACoil®がグッドデザイン賞を受賞

トピー工業が製造した鉄筋コンクリート用の棒鋼、TACoil®（ティーエーコイル）が「2019年度グッドデザイン賞」を受賞しました。この受賞は、鉄筋加工業界が直面している様々な課題に対し、新たな解決策を提案したことが評価された結果です。

鉄筋加工業界の現状

鉄筋加工業界は、若年層の雇用の減少や、就業者の高齢化が重なり、深刻な人手不足に悩まされています。この問題に対処するため、加工効率を上げることや、省スペース化が急務とされています。TACoil®はこれらの課題に対して解決案を提示している点がポイントです。

TACoil®の特長

節約されたスペース

TACoil®は、棒鋼をボビン状に巻き取った形状が特徴です。これにより、材料を保管する際のスペースを大幅に削減できます。特に、限られた作業場での省スペース効果は、業界にとって大きなメリットです。

加工ロスの軽減

さらに、棒鋼をコンパクトに巻き取ることで、加工の過程で生じる無駄を軽減できます。従来の形式では、大きな塊での取り扱いが必要でしたが、TACoil®では小さなコイル状のため、取り扱いやすさが向上しています。これにより、作業時間の短縮や余分なロスが減少し、業績の改善にもつながります。

デザインの美しさ

グッドデザイン賞の審査委員からも称賛を受けたポイントは、デザインの美観です。TACoil®は、機能性だけでなく、その形状が持つ美しさにも注目されました。論理的なデザインが、同時に情感を刺激する魅力を持っていることが評価されたのです。

今後の展望

TACoil®は、2019年10月31日から5日間、東京ミッドタウンで開催されるグッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2019」に展示されます。また、このイベントでは、特別賞やグッドデザイン大賞が発表される予定で、TACoil®のさらなる注目が期待されます。

グッドデザイン・ベスト100とは

グッドデザイン・ベスト100は、毎年選出されるグッドデザイン賞受賞作品の中でも、特に優れたデザインを持つ作品が選ばれます。TACoil®はこの選考対象としても注目されており、今後のデザインの進化を象徴する一品といえるでしょう。

このように、トピー工業のTACoil®は、鉄筋加工業界に新たな風を吹き込む存在として、その価値が高く評価されています。