博報堂とビザスクが手を結ぶ
2023年4月14日、株式会社博報堂と株式会社ビザスクが資本業務提携契約を締結しました。この提携は、両社が協力して「エキスパートAI」と呼ばれるAIサービスを共同開発することを中核にしています。これは、専門家の観点や判断基準を学習したAIを用いて、事業の拡大や新たなビジネス開発における意思決定の支援を目指しています。
提携の背景と必要性
最近の生成AIの普及によって、情報の収集や初期分析にかかるコストと時間は大幅に減少しました。しかし、その一方で、情報が均一化される中で、専門家の知見が必要とされる機会が増加しています。企業が新規事業を始めるとき、多くの場合『何が分からないのかが、分からない』という状況に直面します。この問題に対処するために、博報堂はAIを活用した意思決定を支援し、ビザスクはその専門的な知見を提供する役割を担います。
「エキスパートAI」の具体的な機能
この提携の一環として開発される「エキスパートAI」は、専門家の思考プロセスを学習することで、自動的に市場調査や競合分析、戦略立案の示唆を提供できます。特にBtoBビジネスにおいては、業界固有の知識や市場の前提を理解したAIが、意思決定をサポートする新しい形態が期待されています。このAIとリアルの専門家との連携により、より精度の高い情報提供が可能となります。
共同開発の意義
博報堂は独自の「生活者発想」や最新技術を駆使し、広告領域にとどまらず統合的な顧客体験を提供することを目指しています。その中で、AIを活用した商談シミュレーションやAIペルソナといった新たなマーケティング手法を開発・実践しています。一方でビザスクは、国内外で80万人を超えるエキスパートネットワークを持ち、年間約12万件のインタビューマッチング支援を行っています。
両社の強みを掛け合わせることで、より高い価値を顧客に提供することが可能になります。特に、専門的な知識が必要な領域において、AIがその基礎データを提供し、最終的な判断を専門家が下すという流れが生まれることで、意思決定の効率と精度が向上します。
企業の成長に向けた新たな取り組み
今回の提携は、単なる業務提携ではなく、資本提携として行われることにより、両社の関係がより深化すると期待されています。ビザスクの代表取締役CEOである端羽氏は、「この提携によって、顧客への提供価値を最大化したい」と語っています。この提携は、単にAIの連携にとどまるものではなく、新たなサービス開発や販促戦略を共に推進する意義があります。
博報堂とビザスクの協力は、今後のビジネスシーンにおいてどのような影響を及ぼすのか。業界全体の変革に向けた一歩となることが期待されています。
会社概要
所在地: 東京都目黒区青葉台4-7-7 住友不動産青葉台ヒルズ 1F・9F
設立: 2012年3月19日
代表者: 端羽 英子
証券コード: 4490(東証グロース)
URL:
https://corp.visasq.co.jp/