田川産業が「はばたく中小企業・小規模事業者300社」を受賞
福岡県に本社を置く漆喰メーカー、
田川産業株式会社が、2026年5月29日に開催された「はばたく中小企業・小規模事業者300社」授賞式で、海外展開部門において栄えある表彰を受けました。この受賞は、同社が培ってきた約100年の漆喰技術を活かし、環境に配慮した素材の開発を進めていることが評価された結果です。
伝統技術を未来に活かす
田川産業は、1924年に創業以来、漆喰を中心に研究・製造を行ってきました。日本の城郭や歴史的建造物で用いられてきた過去を持つこの伝統素材は、ただ守るだけではなく、現代社会にどのように役立てるかを模索し続けています。特に今、環境負荷の低減や持続可能な資源利用への関心が高まる中で、同社は新たな素材開発を進めています。
漆喰技術の革新
田川産業の最大の特徴は、
化学糊を使用しない、焚き糊製法です。この手法により、伝統的な漆喰の良さをそのまま活かしつつ、環境に配慮した製品を生み出しています。最近では、ウクライナ復興プロジェクトへの参加も果たし、通常の建材だけでなく、建設ガレキの再利用を見据えた新たな提案を行っています。
環境との調和を追求する技術
田川産業が特筆すべき技術の一つに、
「Limix(ライミックス)」という高温焼成不要のセラミックタイル技術があります。この技術は、漆喰が空気中の二酸化炭素を吸収しながら固まるという特性を利用しており、従来の製法と比較して、製造時のエネルギー消費やCO2排出量を
約80%削減できるとされています。また、原料の多様性があるため、建設廃材の再利用にも非常に向いています。
国際社会への貢献
田川産業の取り組みは、ただのビジネスに留まるものではありません。戦争や自然災害による建設ガレキ問題は、現在の国際社会が直面する重要な課題です。同社は、長年の漆喰技術の蓄積を活かしながら、環境負荷を軽減しつつ新たな建材に再利用する方法を模索しています。このような努力が評価され、海外展開部門での受賞に結びつきました。
次世代に向けた挑戦
この受賞を受けて、田川産業の行平社長は「
100年続く伝統企業として、次の100年に向けて新しい素材の可能性に挑戦したい」と語っています。建築用素材のみならず、ファインセラミックス分野への展開も進めており、次世代の素材の可能性を広げ続けています。
受賞式の概要
- - 名称: はばたく中小企業・小規模事業者300社授賞式
- - 日時: 2026年5月29日
- - 受賞部門: 海外展開部門
会社概要
- - 会社名: 田川産業株式会社
- - 創業: 1924年
- - 所在地: 福岡県
- - 事業内容: 漆喰・建築用仕上げ材の製造販売、環境配慮型素材の研究開発
- - URL: 田川産業公式サイト
田川産業の今後の展開に、ますます注目が集まりそうです。