インテックとアトラシアンが築く次世代プラットフォーム
概要
最近、株式会社インテック(富山県富山市)とアトラシアン株式会社(神奈川県横浜市)は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進と継続的な運用改善を実現するため、標準運用プラットフォームを構築しました。これは、アトラシアンの「Jira Service Management」を活用し、2025年秋を目標に段階的な機能拡充を行っていく計画です。この取り組みにより、企業は運用効率を向上させ、IT人材不足や生産性向上の課題に対応することが可能になります。
背景
近年、企業の情報システム部門では、利用者からの様々なリクエストに対応しつつ、複雑化するシステムの運用維持に多くのリソースが費やされています。このため、戦略的なIT投資や新しい価値創出には限られた時間しか確保できない状況です。個別最適化された運用設計や旧態依然としたコミュニケーション手法が、サービス品質やIT運用技術者の確保にもつながる課題を引き起こしています。これらの問題に対して、インテックとアトラシアンは協力し、効率的で効果的な運用改善に取り組むことを決定しました。
標準運用プラットフォームの特徴
このプラットフォームは、以下の4つの主要な利点を提供します:
1.
AIによる運用効率化
アトラシアンのAI機能を利用しインシデントの自動分類や責任者の自動アサインが実現され、問い合わせ対応にかかる時間が従来の半分に短縮されます。
2.
サービスポータルによる透明性
ユーザー企業と運用チームの双方向コミュニケーションを強化し、ダッシュボードを通じてリアルタイムで運用状況を見ることが可能です。
3.
ITIL®4準拠の標準化
ITIL®4に基づいた運用プロセスによってサービス品質の一貫性を提供し、効率的なナレッジ管理を支援します。
4.
データ活用による価値創出
運用データを基にした問題傾向の分析を行い、ユーザー企業と共に最適な解決策を見出す運用提案が可能です。
これからの展望
インテックとアトラシアンは、今後もプラットフォームの機能を順次拡充する予定であり、2025年秋までに基本的な運用管理機能とAIを強化する計画です。2026年春には、企業との対話を通じて得られた知見を活かしたエンハンス機能を展開することが目指されています。この新しい標準運用プラットフォームにより、運用品質改善やIT人材の確保、負担軽減に貢献し、企業や社会全体での価値創出を実現することを目指しています。
まとめ
インテックとアトラシアンの連携は、今後の企業のITサービスマネジメントの課題解決に向けて重要な役割を果たすでしょう。ユーザー企業のデジタルトランスフォーメーションを進めるため、両社の力を結集し、迅速な対応と効率化を追求していくことが期待されます。