廃材アップサイクルプロジェクト
2023-02-14 17:40:25
廃材から生まれる新たな循環:コトブキ印刷のアップサイクルプロジェクト
廃材から生まれる、新たな循環
広島県府中市に拠点を置く印刷会社、コトブキ印刷株式会社は創業40周年を迎えました。長年培ってきた印刷技術とデザイン力を活かし、顧客の課題解決に貢献してきた同社は、近年、環境問題への意識の高まりを受け、より社会貢献度の高い事業展開を目指しています。
その取り組みとして注目されているのが、工場やオフィスから排出される廃棄物をアップサイクルする「めぐるプロジェクト-Use It Yourself-」です。廃棄される運命にあった木材や繊維などの廃材を、地元企業と連携し、障がい者福祉施設の協力を得て、手漉きの和紙へと再生させるという画期的なプロジェクトです。
地域社会と環境問題への貢献
このプロジェクトは、単なる廃棄物処理の枠を超えた、多角的な社会貢献を目的としています。まず、廃棄物の削減による環境負荷の軽減が挙げられます。大量に捨てられていた廃材が、新たな資源として生まれ変わることで、環境保全に貢献します。
さらに、障がい者福祉施設への委託生産によって、雇用創出と社会参加促進にも繋がっています。障がい者の方々が持つ高い技術と情熱を活かすことで、質の高い和紙生産を実現するとともに、彼らの社会参加を支援する役割を担っています。
そして地元企業との連携によって、地域経済の活性化にも貢献しています。家具や味噌、繊維など、地域産業の盛んな府中市において、廃棄物問題の解決に各企業が協働することで、地域全体の持続可能な発展に繋がります。
物語を紡ぐ、紙
コトブキ印刷は、このプロジェクトを単なるリサイクルではなく、『廃材に新たな命を吹き込む』という視点で捉えています。使われなくなった廃材には、それぞれの企業の歴史やストーリーが刻まれています。それらの物語を継承し、新たな価値として表現することで、使う人に感動と共感を届けたいと考えているのです。
未来への展望
「めぐるプロジェクト-Use It Yourself-」は、広島県府中市から全国へと展開していく計画です。より多くの企業、障がい者施設、そして消費者がこのプロジェクトに参加することで、循環型社会の実現に貢献できると確信しています。
東京インターナショナル・ギフト・ショー出展
コトブキ印刷は、2023年2月15日~17日に東京ビッグサイトで開催された『第95回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2023』に出展しました。この展示会では、「めぐるプロジェクト-Use It Yourself-」で生まれた手漉き和紙を展示し、多くの来場者から高い関心を集めました。このプロジェクトは、企業のCSR活動の一環として、今後の更なる発展が期待されています。
コトブキ印刷の挑戦は、単なるビジネスの枠を超えて、社会全体にとって持続可能な未来を創造する、重要な一歩となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
有限会社コトブキ印刷
- 住所
- 広島県府中市高木町840-2
- 電話番号
-
0847-46-4568