中高年の恋愛事情: マッチングアプリ利用を親子で語る時代へ
株式会社ラス恋が実施した調査によると、40〜80代の中高年男女の過半数が、マッチングアプリの利用を子どもに話したいと考えていることが分かりました。近年、恋愛や婚活の形が変化する中で、親子でこうしたテーマをオープンに語ることが一般的になりつつあるようです。
調査は、2025年8月22日から26日の期間に行われ、参加したのは合計1,671名。特に「子どもがいる」と回答した名1641名を対象にした詳細な分析では、51.2%が「マッチングアプリ利用を子どもに話している/話したい」と述べています。この結果は、中高年の恋愛についての関心が親子間で共有される傾向が強まっていることを示唆しています。
調査の背景と目的
"最後の恋(ラス婚)"の概念を広めるため、ラス恋では恋愛や婚活に対する意識を調査することが目的です。特に中高年に焦点を当て、「自分の人生を楽しむことができる年代」であることを強調しています。出発点として、敬老の日を前に、こうした実態が明らかになったことは象徴的です。
マッチングアプリ利用への理解
調査では、中高年の恋愛に対する親子間のコミュニケーションが積極化している様子がとらえられました。「話せる・話している」という回答が31.5%を示し、「話したいがまだ話せていない」という層が19.7%と、計51.2%が恋愛においてオープンである意思を持っていることが強調されます。特に女性は「話せる・話している」という応答が43.6%と高く、男性23.5%を大きく上回る結果が出ており、親子間の会話が深まっていることを示しています。
自由な会話から見えた傾向
調査に参加したユーザーからの自由回答も興味深い結果を示しました。親子間で「隠す必要がない」意欲が強く、「子どもの勧めでマッチングアプリを始めた」「一緒に相談する」といったエピソードが寄せられ、会話の中で信頼関係が築かれていることがうかがえます。特に「自分の人生は自分のもの」という考え方が広まっており、親たちが主体的に恋愛を楽しむ姿勢も強調されていました。
恋愛について話さない理由
一方で、「話したくない」と回答した層の中で最も多かった理由が「自分自身の人生だから」というもので、46.8%を占めています。これには「不安にさせたくないから」という理由も続きますが、「反対されそう」といった理由は少数派であり、主体性がより強調されていることがわかります。
今後の恋愛観と家族の意義
親たちにとって、恋愛が自己実現の一部であり、子どもたちとの会話を通じてその経験を共有したいという意識が高まっているようです。「パートナーが見つかったら話したい」という人が多く、交際の進展が親子の会話を促進するきっかけになるとのことです。
この調査結果は、ますます多様化する中高年の恋愛事情を反映しており、親たちが恋することの楽しさを子どもたちと共有できる時代が到来したことを示しています。特に、マッチングアプリがもたらす新しい出会いの形は、年齢に関係なく、若者と同じように恋愛を楽しむ手段として受け入れられているのです。
ラス恋は今後も、中高年の恋愛をもっと自然に語れる社会の実現に貢献していくことでしょう。これからの調査やユーザー座談会を通じて、リアルな声を発信し続けます。