電通グループの佐野CEOがカンヌライオンズ2026で語るインパクトの新時代
2026年にフランスで開催される「カンヌライオンズ・インターナショナル・フェスティバル・オブ・クリエイティビティ」に、電通グループのグローバルCEOである佐野傑氏が登壇しました。佐野氏は、クリエイティビティの祭典において「Innovating to Impactの新時代」というテーマのもと、CNBCのSenior Media & Tech CorrespondentであるJulia Boorstin氏と対談しました。これは、彼がグローバルCEOに就任してから約100日後の重要な登壇となります。
佐野氏は自身の30年以上にわたる経験を踏まえ、dentsu(電通グループ)が125年間培ってきた創業理念に基づいたイノベーションの形を探究しました。彼は、dentsuが新たな章を描くために必要な要素として、同社のパーパス(目的)とカルチャー(文化)を事業の中心に据えることを強調しました。この基盤の上で、クライアントに対して価値やインパクトを創出することが極めて重要であると述べました。
「クライアントとの信頼関係の中で築かれた『One Team』の精神が、共通の目標に向かって進むうえでの貴重な基盤となります。」と佐野氏は語ります。この精神は、厳しい意見を交わしながらも双方の成果に対する責任を分かち合う姿勢であり、dentsuが大切にする『相互尊重』『協働』『信頼』『好奇心』といった企業文化の根底にあります。これらは、競争優位性を備えたビジネスの土台でもあります。
また、業界が直面する変化の速さや複雑性に対して、佐野氏は「機動性、簡素化、独自性があってこそ価値を創出できる」と述べ、クライアントとの関係でそれを実現するための自身のリーダーシップにおいても「顧客起点」「本質的な課題の特定」「意思決定と実行のスピード」が重視されるべきだとしました。特に、変化の激しいこの時代において「動きながら学ぶ」姿勢が成功の鍵となると述べました。
AIが持つ可能性についても言及し、「アイデア自体よりもインパクトこそが本質であり、AIは私たちの手助けをするものである」と強調しました。AIと人間の協働による価値創出が、今後さらに重要になるとしています。
最後に、佐野氏はdentsuの未来について言及し、125周年を記念しながら、「クライアントとの『One Team』での連携、イノベーションとインパクトの追求、五つの価値観(好奇心・相互尊重・クリエイティビティ・協働・信頼)を支えとし、持続的な成長を目指す」と締めくくりました。
dentsuは今後も、「Innovating to Impact」を信念に、クリエイティビティやメディア、データ、テクノロジーを融合させ、クライアントの成長を支援し、社会に対してポジティブなインパクトをもたらす取り組みを行っていくことを約束しています。