フランスの名門ワイン、シャトー・ムートン・ロスチャイルド2022年ヴィンテージ
フランス・ボルドーの名門ワイン、シャトー・ムートン・ロスチャイルドの2022年ヴィンテージが、エノテカ株式会社によって2025年春に発売されることが決定しました。この特別なヴィンテージは、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が手がけたアートラベルの発表と共に注目されています。
アートラベルの背後にある情熱
2022年のアートラベルは、フランスのアーティスト、ジェラール・ガルーストが制作しました。この作品のタイトルは「フィリップ男爵へのオマージュ(Hommage au Baron Philippe)」であり、フィリップ・ロスチャイルド男爵がこのシャトーの運営を引き継いでから100年を迎える記念すべき年にふさわしい作品となっています。作品中央には、シャトーを象徴するペジメントが描かれ、両脇にはフィリップ男爵の肖像画と牡羊が飾られています。
ガルースト氏は、フィリップ男爵の写真や、シャトーの共同オーナーで文化芸術事業を担当するジュリアン・ド・ボーマルシェ・ロスチャイルド氏との対話を通じてインスピレーションを受け、男爵の魅力をそのまま表現することを目指したそうです。ガルースト氏は、男爵のエレガントさとエネルギーに魅了され、肖像画にそのすべてを込めています。
2022年ヴィンテージの特徴とテイスティングコメント
2022年は温暖で乾燥した気候が続き、ブドウは理想的な熟度に達しました。主に使用されているブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン92%、メルロ8%。エレガントな風味が特徴の、このワインは極めて芳醇な仕上がりとなっています。
テイスティングコメントでは、グラスに注ぐと完熟した黒系ベリーのアロマが広がります。続いて、石墨やカカオ豆の香りがほのかに漂い、カシスやブラックベリーの深い味わいが感じられます。また、口当たりはビロードのように滑らかで、スギやスパイス、ホワイトペッパーのニュアンスが余韻として残ります。
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社の歴史
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社は、1853年からシャトー・ムートン・ロスチャイルドを所有し、ボルドー地区で数々の格付ワイナリーを運営しています。また、ムートン・カデといったブランドワインの生産も行っています。昨年、同社が選定した公式パートナーに、アジアを拠点とする企業としてエノテカが唯一選ばれ、特別イベントを通じて2022年アートラベルを発表しました。
今後の展開
12月1日には、ワインショップ・エノテカ GINZA SIX店で2022年のアートラベルを紹介するイベントが開催され、来場者は特別に出荷されたこのヴィンテージを楽しむことができました。今後、2025年春の一般販売に向けて、より多くの人々にシャトー・ムートン・ロスチャイルドの魅力をお届けしていく予定です。ワイン愛好者にとって、特別な体験となることでしょう。これからもこの名門ワインに目が離せません。