新たな食の融合、パクチー・ジンの誕生
鮨すがひさと虎ノ門蒸留所がコラボレーションし、2025年11月1日から限定販売を開始するオリジナルクラフトジン『パクチー・ジン』。本商品はタイ料理の重要な食材であるパクチーの根を使用した、ユニークなフレーバーを提供します。この新しい瓶詰めのジンは、鮨とタイ料理の新たな楽しみ方を提案するものとなっています。
鮨すがひさの背景
鮨すがひさは、東京都港区虎ノ門に位置し、タイ料理と江戸前鮨を融合させた新しいスタイルの鮨店です。店主の菅正博氏は、32歳で料理の道に進み、その後、JICAや大手企業での経験を経て独自のスタイルを築き上げました。彼の発想から生まれた「変タイ鮨」は、タイ料理のエッセンスを持ちながらも日本の伝統的な技法を駆使した、他にはない作品です。
ジン誕生のきっかけ
『パクチー・ジン』の開発は、菅正博氏がタイ料理に欠かせない食材である「パクチー」の根に着目したことから始まりました。多くの場合、パクチーの葉は料理に利用される一方、その根はあまり使われておらず、貴重な食材が無駄にされることが多いのです。この状況を変えたいという思いから、菅氏は自家製リキュール作りの経験を元に、パクチーの根を活用しようと考えました。
最初はジンとパクチーを合わせた飲み物を提供したところ、予想を超える好評を得たことで本格的な商品化へと動き出します。
虎ノ門蒸留所との協力
このプロジェクトには、虎ノ門蒸留所も参加します。同所は以前にもパクチーの種を使ったジンを製造しており、「パクチーの根」というユニークなアイデアに惹かれ、共同開発を開始しました。製造責任者である一場鉄平氏がパクチー・ジンの試作品を味わい、その可能性を確信したのです。
商品化の過程
しかし、実際の製品化には多くの課題が立ちはだかりました。ジン造りに必要なパクチーの根の量は18kgであり、通常の調理用途では集まらないため、様々な市場や農家に協力を求めることとなります。特に取引先の梶谷農園から協力を得られたことで、約1年をかけて十分な量のパクチーの根を集めることができ、「パクチー・ジン」が実現しました。
香りと味わい
『パクチー・ジン』はエスニックな青い香りが特徴的で、パクチーの根からくるまろやかな甘さ、コリアンダーシード由来のスパイシーさがバランスよく重なり合った、立体的な味わいに仕上がっています。また、パクチーの花を加えることで華やかさも演出されています。
おすすめの楽しみ方
『パクチー・ジン』は固有で独特な味わいを持つため、そのままでも楽しめますが、エスニック料理とのペアリングをお勧めします。特に、ライムやナンプラーを使った料理との相性は抜群です。ロックやソーダ割りはもちろん、トニックウォーターとソーダを合わせて作る「ジン・ソニック」は、香りがより一層引き立ちます。
例えば、タイ鮨の「グリーンカレー稲荷」や「よだれ鶏」との組み合わせは最高です。
商品情報
- - 商品名:パクチー・ジン
- - 度数:49度
- - 容量:500㎖
- - 販売予定価格:6930円(税込)
- - 製造者:株式会社虎ノ門蒸留所
- - 販売本数:200本
- - ボタニカル:パクチーの根・花、ジュニパーベリー、コリアンダーシード
この一杯は、タイ料理の魅力を新たに引き出しつつ、江戸前鮨との風味の調和を楽しむことができる特別な体験です。是非、この革新的な味わいをお楽しみください。