敬老の日に贈りたい！高齢者の安全を守るための注意ポイント

今年の敬老の日、9月15日がやってきます。この特別な日には、地域や家庭で長年支えてきた高齢者に感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。身近な会話や家族との団らんなど、何気ない日常がかけがえのない宝物です。しかし、快適な移動を支える製品が安全に使われていない場合、事故が起こるおそれがあります。独立行政法人製品評価技術基盤機構（NITE）は、アクティブシニア（65歳以上）の事故防止に向け、特に注意が必要な製品について、具体例を挙げて注意を促しています。

高齢者支援製品に潜むリスク

高齢者が活動的な生活を送るための重要な道具として、シルバーカー・歩行車、電動車いす、電動アシスト自転車などがあります。しかし、これらの製品を誤って使用すると、重大な事故につながる可能性があります。過去にも多くの事故が報告されており、中には重傷や死亡に繋がったケースも少なくありません。このような背景から、今回は敬老の日を契機に、ご高齢の方の安全を見つめ直し、事故を未然に防ぐためのポイントを整理しました。

シルバーカー・歩行車での注意点

1. 身体の状態を専門家に確認
シルバーカーや歩行車は自立歩行が可能な高齢者を対象とした補助具ですが、使用者の身体状況によっては逆にリスクを伴う場合があります。事前に医療や介護の専門家と相談し、安全に使用できるか判断しましょう。

2. 道路環境の事前確認
初めて使用する際は、家族や介助者と一緒に歩行練習を行い、安全な通行ルートを確認してください。危険な道路や場所には近づかないことが大切です。

3. 高さ調整と無理な使用の回避
シルバーカーや歩行車は使用者の体格に合わせて高さを調整する必要があります。また、重い荷物を載せたり、ペットを繋いだりすることは避けるべきです。

電動車いすの使用注意点

1. 道路環境の事前確認
電動車いすを使う際も，事前に道路環境を確認し、安全なルートを選択として歩行練習を行ってください。

2. バッテリー残量の確認
乗車前にバッテリーの状態を必ずチェックし、残量が少ない場合は使用を避けましょう。

3. 点検の徹底
定期的に点検を行い、転倒防止装置が正常に機能しているかを確認してください。点検を怠ると、事故リスクが大幅に高まります。

電動アシスト自転車の安全ポイント

1. 初期点検の実施
自転車購入後は初期点検を受けることが重要です。また、乗車前にはブレーキの効き具合やバッテリーの取り付け状態をしっかり確認しましょう。

2. アシスト機能の過信を避ける
アシスト機能には限界があり、過信すると事故に繋がります。乗車時は軽く踏み込むことを心がけ、突然の急発進は避けましょう。

安全な生活を送るために

敬老の日を機に、大切な人々の安全を再考する時間を作り、感謝の気持ちとともに“安心”を贈ることができます。NITEでは、製品の事故情報を簡単に検索できるウェブサービス「NITE SAFE-Lite」を提供しています。僅かでも事故のリスクを取り除くために、ぜひ活用して、大切な人を守りましょう。
安全に過ごすための情報は、今後も活用し続けていきたいですね。