アピアランスケア支援が全国で拡がる
一般社団法人チャーミングケア(以下、チャーミングケア)が実施した調査によると、2025年度のアピアランスケア支援事業の実施自治体が全体の76%に達することが分かりました。この調査は、がん患者向けに提供される外見変化に対するケアを支援するための制度で、地域ごとの差が解消されつつあります。
アピアランスケア支援事業とは
アピアランスケアとは、病気による外見の変化をサポートするための助成制度で、各自治体や都道府県により運営されています。具体的な内容には、ウィッグや乳房補整具に対する助成が含まれます。この支援は、地域における差異が問題視されてきましたが、近年では多くの自治体が支援を開始し、制度設計の見直しや物価の影響を受けて助成額も増加しています。
調査結果の詳細
2025年度の調査結果によると、アピアランスケア支援を行っている市区町村は合計1741で、そのうちの1315市区町村が何らかの形で助成を行っているとのことです。これは、2022年度の調査結果が38%であることと比べると、実施自治体が約2倍になったことを示しています。
さらに、助成金の上限額も引き上げが進んでおり、ウィッグ支援では263自治体、乳房補整具では196自治体が助成を提供しています。この増加は、制度の充実に繋がる大きな一歩です。
地域差の解消に向けて
とはいえ、アピアランスケア支援には地域による差が残っています。助成制度のない自治体も依然として存在し、そのためにすべての人が平等に支援を受けられることが求められています。2022年度以降、チャーミングケアはこの問題に対処するために、厚生労働省に対して陳情を行い、国の施策としての位置づけを訴えています。
子供向けの意識調査も実施予定
また、2025年の夏には、全国の小児がん経験者とその家族を対象とした「子どものアピアランスケア意識調査」を実施する予定です。これにより、子どもたちの外見に対する意識やニーズを把握し、今後の支援策に反映させることを目指しています。
国や自治体、及び支援団体による取り組みが、がん患者やその家族にとって有意義なサポートとなることを期待しています。一般社団法人チャーミングケアは、今後も様々なデータを基にした意見発信などを通じて、支援の拡充に向けた活動を続けていく所存です。