中高生が選ぶ将来の職業、背景に迫る
LINEヤフー株式会社が運営する「LINEリサーチ」によると、今年の中高生が将来なりたい職業には明確な傾向が見られます。調査対象は全国の中学生と高校生で、注目すべき結果を詳しく見ていきましょう。
中学生の志望職業
今年の調査で、男子中学生が最もなりたい職業として選んだのは「スポーツ選手」です。昨年の調査では2位でしたが、スポーツへの情熱が高まりを見せているのでしょう。その後には「国家公務員・地方公務員」や「YouTuber・Vtuber」などの新しい職業が続きました。特筆すべきは、「システムエンジニア・プログラマー」も主要な職業に選ばれ、IT業界への関心の高まりを示しています。
女子中学生では「イラストレーター」「教師・教員・大学教授」「看護師」が多くの支持を受けています。新たに「美容師・理容師」が4位にランクインしたことから、これからのトレンドを読み取ることができそうです。
高校生の志望職業
高校生に目を向けると、男子・女子共に「国家公務員・地方公務員」が人気職業の1位を占めています。男子高校生の次に多いのは「教師・教員・大学教授」であり、安定した職業への志向が強まっている可能性があります。一方、女子高校生では「看護師」「教師」が上位にあり、人々を支える仕事への志望が伺えます。
なぜその職業を選ぶのか
職業を選ぶ理由も多様化しています。中学生たちが「スポーツ選手」を目指す理由には、憧れや好きなことを仕事にしたい願望が表れています。また「教師・看護師」を目指す学生には、身近な人の影響や支えられた経験から誰かを助けたいという気持ちが見えるといいます。
高校生でも、家族や恩師からの影響が大きいことが報告されています。特に「国家公務員・地方公務員」には「地域のために貢献したい」「安定した収入を得たい」といった、実用的な選択を在り方にする声が多くなりました。
企業選びの重視するポイント
中高生が将来就く会社を選ぶ際には、「休みがしっかりとれる」ことや「給料・ボーナスなどの待遇」が重要だと考えられています。中学生では、男子は「給料」を重視し、女子は「人間関係」の良さを重視する傾向が見られます。一方、高校生の女子は「休み」が特に重視されることがわかります。
調査の背景
この調査は、LINEリサーチによって2024年11月21日から25日に実施され、1039人のサンプルが集まりました。中高生の職業意識は、社会状況や経済情勢の影響を受けやすいため、今後のトレンドを見守る必要があります。今後、企業は学生の希望や価値観に耳を傾けることが重要で、より良い働き方を提案していくことが求められています。