建設DXが変えるキャンパス改修工事
株式会社STUDIO55は、名門・関西大学のキャンパス改修工事において、竹中工務店と共同で最新技術を活用した実証実験(PoC)を行いました。これにより、改修工事の効率化と安全性向上を目指しています。このプロジェクトは、5月に正式に始まり、歴史あるキャンパス内での実験が行われました。
実証実験の背景
関西大学のキャンパスには多くの学生が通い、既存の建物もさまざまな年代のものが混在しています。改修工事の中で、特に課題となるのが「不確実性」です。古い建物が混在する中で、インフラ図面は年代ごとに存在しており、施工現場での情報の断絶が問題とされていました。また、図面に基づく現地調査は想像以上に多くの時間を必要とし、結果的にプロジェクト全体の円滑な進行を妨げていました。
新しいソリューションの導入
これらの課題に対処するため、STUDIO55は「機動力」と「統合」をテーマにした新しいワークフローを構築しました。具体的には、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を用いたハンドヘルドスキャナを導入し、広いエリアを歩くだけでセンチメートル単位の精度で点群データを取得し、現地の「ありのままの姿」を繊細に3Dモデルで再現しました。また、BIM(Building Information Modeling)統合ツール「Revizto」を使用し、過去の図面や新しいモデルを重ね合わせ、iPadなどの端末で視覚的に確認する環境を整えました。
実証成果の詳細
この実証実験の結果、竹中工務店の現場チームは以下の具体的な改善点を実感しました:
- - 埋設インフラの明確化: 古い図面によるインフラの位置を正確に把握でき、現在どの木や縁石の間を通るかが瞬時に確認できました。この成果により、試掘や位置出し作業の手間が大幅に削減され、事故のリスクも回避されました。
- - 樹木調査の効率化: 従来の測量業者の作業を省略することができ、幹径や高さなどのデータをデスク上で取得することが可能になりました。これにより、作業の生産性が飛躍的に向上しました。
- - 空中障害物の事前確認: 3Dモデルによって可視化された空中の電線や樹木などもあらかじめ確認できるようになり、重機のアーム干渉のリスクを未然に防ぐことができました。
詳細情報の公開
これらの成果や具体的なプロジェクトの全容は、STUDIO55の公式Webサイトで詳しく公開されています。改修工事に関心のある方や建設現場のDX化に興味を持つ方は、ぜひご覧いただきたいと思います。
STUDIO55は「Support Your Design」を企業のパーパスに掲げ、今後も建設や建築データの見える化を進め、業界全体のデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。これからの時代を先取りするための取り組みにご注目ください。