フォレストデンタルクリニックの国際医療支援
医療法人社団デンタルケアコミュニティのフォレストデンタルクリニックは、「世のため 人のため 共に生きる」という理念に基づき、カンボジアでの国際医療支援を実施しています。この支援は数年前から続いており、2025年6月にはシェムリアップで活動を行いました。
カンボジアでは歴史的背景から医療の専門家が不足しており、特に地方では十分な歯科治療を受けられない子どもたちが多く存在します。このような状況を改善し、子どもたちの明るい未来を支えたいという思いから、フォレストデンタルクリニックは積極的に支援活動を行っています。
支援チームの結成
今回の支援活動には、フォレストデンタルクリニックの医師やスタッフ、さらにこうのす共生病院やメイロイヤル歯科医院など、様々な医療機関から多くの仲間が参加しました。彼らは「誰かのために自分の力を役立てたい」という熱い想いを共有し、それぞれの専門性を活かしながらチームとして協力しました。
活動内容
活動期間中、シェムリアップ州のバタフライ小中学校やクヴィアン中学校、共生の家などを訪問し、総計約400名の子どもたちに医療サービスを提供しました。提供されたサービスは様々で、子どもたちへの心配りが感じられるものでした。
1. 歯科検診
歯科医師チームは、約400名の子どもたちの歯を丁寧に検査しました。中には虫歯が進行している子どももいましたが、約60名にはその場で応急処置を施し、痛みを和らげることができました。
2. 歯磨き指導
約400セットの歯ブラシと歯磨き粉が支給され、紙芝居や実演を用いて楽しく歯磨きの方法を教えました。「初めて歯ブラシを持った」という子どももおり、歯磨きの重要性を体感してもらえました。
3. 耳の検診
約400名を対象に簡単な耳のチェックも行い、耳垢で聞こえにくくなっている子どもに耳のお掃除をするなど、全身の健康もサポートしました。
4. 体のチェック
運動能力の簡易チェックも行い、カンボジアの子どもたちの体力のしっかりさに驚く場面もありました。
交流と寄付
医療行為だけでなく、子どもたちとの触れ合いを大切にし、笑顔に出会うことで心温まる交流が生まれました。さらに、歯ブラシや歯磨き粉、食料品などの寄付も行いました。
この活動を通じて、虫歯の早期発見や耳のトラブルへの対応、さらには歯磨き習慣の重要性を伝えることができたことに大きな意義を感じています。こうした社会貢献は、地域社会や国際社会における歯科医学の新たな在り方を示していると考えています。
新たな出会いと今後の展望
フォレストデンタルクリニックの支援活動は、同じ志を持つ仲間との出会いを生む場でもあります。この海外医療支援に興味を持ち、実際に当院での活動に参加するスタッフも増えています。今後もカンボジアにおける支援を継続し、医療人材の育成や支援計画を強化していきます。
私たちは「世のため 人のため 共に生きる」を原則に、カンボジアの子どもたちの笑顔と健康を守るために挑戦し続けます。これからも、国際社会への貢献を目指して取り組んでいく所存です。