地場産業を支援する「いいま!」とは
フウド株式会社(東京・町田市)が新たに開始した「いいま!」は、Facebookを活用したコマースサービスです。このサービスは、特に中小企業や個人クリエイターをターゲットにしており、独自のSNS販促システムを構築するのが難しい事業者に、販路の拡大を図る手助けをします。導入企業は非常に簡単に、Facebook内での商品の販売やPRが可能になります。
地場産業の思いを届ける
「いいま!」は、ただの販売プラットフォームではありません。このサービスを通じて、事業者は顧客との交流を深め、商品の裏にある「思い」を伝えることができます。特に、これまでなかなか売れなかった高付加価値製品の販売を促進するチャンスと言えるでしょう。
実は、特定の福島農産物を支援するために開発された販売PRシステムが、このサービスの基盤となっています。東日本大震災により困難な状況に置かれた地域の産品を守るため、すでに多くの農漁業者やメーカーがこのサービスを利用しています。
「いいま!」の主な機能
1. Facebook内での商品販売
- - ショッピングカート機能を使用して、Facebook内で決済が可能。
- - 受注管理やアクセス解析など、ビジネスに役立つ機能が揃っています。
2. リアル店舗連動機能
- - 物理店舗のお客様に向けて、特別なサンクスカードを発行することができ、その情報を用いてお得なインセンティブを提供可能に。これにより、リアル店舗への再誘導が実現します。
3. 特別サービス機能
- - お得意様向けに、先行販売や限定クーポンなどの特別待遇を提供することができます。これにより、ファンの育成にもつながります。
4. 思いを発信するブログ機能
- - Facebook内でオリジナルのブログを作成し、商品の魅力や作り手の思いを発信。
5. アンケート機能
- - 顧客からの意見を収集し、商品開発やサービス向上に活用できる機能も装備。これによりユーザーのニーズに即したサービスの提供が可能です。
6. 共同購入機能
- - 購入希望者が一定数集まった場合に販売が成立する「注文販売」を導入しており、グループでの購買を促進。
7. キャンペーン機能
- - プレゼントキャンペーンや懸賞応募を通じて、Facebookページに新規顧客を引き込むことができます。
利用料金について
通常の料金プランには、初期導入費として30,000円(税別)が必要ですが、月額利用料は無料です。また、システム利用料は決済額の4%(税別)で、月額維持費が5,000円(税別)かかりますが、利用額が5,000円を超えた場合は無料になります。
特に福島・岩手・宮城の農漁業者や小規模事業者(いいね数100未満)に対しては、初期導入費や維持費が免除される特別支援制度があります。
先行導入事例
すでに「いいま!」は地域企業や農漁業者に利用されています。山形県の株式会社セゾンファクトリーや、福島県の会津高野米研究会がその一例です。これらの企業は、このサービスを通じて顧客との関係を一層強化し、地域産業の振興に向けた新たなステップを踏み出しています。
まとめ
フウド株式会社は、「いいま!」を通じて地場産業の振興を図り、日本のものづくりの魅力を国内外に広げていく意向を持っています。様々な機能を駆使し、消費者と生産者をつなげるこの新サービスは、今後の地場産業にとっての重要な販路となることが期待されます。