電子書籍の新時代
2025-03-26 11:15:41

読書バリアフリー時代を迎える、電子書籍の新たな可能性とは

読書バリアフリー時代を迎える、電子書籍の新たな可能性について



2025年3月26日、株式会社ボイジャーは自社ホームページに新設したコーナー「VOYAGER'S NEXT CHALLENGES 次への挑戦」を通じて、電子書籍制作の専用ガイドブック『アクセシブルなEPUB制作 8つのポイント』を無料で公開します。このガイドは、障害の有無にかかわらず誰もが平等に利用できる電子書籍の制作方法についての指針を提供します。

読書バリアフリー法と障害者差別解消法の重要性



本ガイドブックの公開は、2019年に施行された「読書バリアフリー法」と2024年施行予定の「障害者差別解消法」改正を受けたものであり、その目的は、全ての読者に対し、電子書籍を楽しむ権利を保障することにあります。特に、視覚障害者や他の障害を持つ方々が電子書籍を使うことができるようになるための重要なステップです。

アクセシビリティ向上がもたらす利点



電子書籍のアクセシビリティ向上は、特定の障害者向けの配慮だけでなく、全ての読者にとっての読書体験を豊かにすることに繋がります。ボイジャーが提唱するリフロー型EPUB形式は、ユーザーの好みや状況に応じて読みやすさを調整できる機能を提供しています。以下はその一例です:

  • - 文字のサイズ変更: 読者は好みに応じて文字サイズを調整可能。目に優しい環境を整えられます。
  • - 音声読み上げ機能: 視覚に頼らずに書籍を「聴く」体験を提供。忙しい日常の中でも、効率的に情報を得ることができます。
  • - 素早い検索機能: 読者が特定の情報をすぐに探せるよう、キーワード検索が可能に。過去の読書体験を簡単に振り返ることができます。

アクセシブルな書籍制作のための8つのポイント



『アクセシブルなEPUB制作 8つのポイント』には、以下のようなシンプルで実行可能な基準が提示されています。これにより、出版社や編集者は段階を踏んでアクセシビリティ対応を進められます。
1. 必要なテキストを画像とせず、ちゃんとしたテキストで表現すること。
2. 意味を成さない文字列の使用は厳禁。
3. 不自然な改行やスペースを避けること。
4. 読み間違えやすい語句には適切にルビを付ける。
5. 明確な見出しを設定し、正しい階層分けを行う。
6. 画像には必ず説明文を添付。
7. 画像の色合いやコントラスト設定に注意を払う。
8. リンク先が明確であること。

これらのポイントを実践することで、読者全体のアクセシビリティが向上します。

聴覚体験とアクセシビリティ



また、ボイジャーは「耳で聞く副読本」を用意して、どのように音声読み上げが行われるのかを実際に体験できるコンテンツも提供しています。これにより、アクセシビリティへの配慮が不足した場合の課題も認識できます。

ボイジャーの影響力と信頼性



株式会社ボイジャーは、電子出版のパイオニアとして30年の歴史を持ち、これまでに複数の著作を電子化してきました。今後も3,500作品以上の実績と350社以上の取引実績をもとに、アクセシビリティの高い電子書籍の普及を進めていく意向です。

「読書バリアフリー」の促進は、電子書籍業界が今後目指すべき重要なテーマです。全ての読者が平等にアクセスできる未来を創るために、ボイジャーはさらなる挑戦を続けます。


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会社情報

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株式会社ボイジャー
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