中小企業を守る新たなセキュリティ対策「InformationGuard EX」
村田機械株式会社は、UTM内蔵ネットワークストレージ「InformationGuard EX」の新モデルを発表しました。この製品は中小企業のセキュリティ向上を目的とし、特にランサムウェア対策機能が強化されています。
1. 新モデルの概要
今回発売される新モデル「IPB-8557」「IPB-8357」、およびストレージ特化モデル「IPB-8057」は、すべて2023年11月に発売された「IPB-8555/8355/8055」の後継機として位置づけられています。これらの製品は、中小企業が直面するサイバー攻撃のリスクに対処するために設計され、特にランサムウェア被害の多くが中小企業に集中しているという現実に着目しています。
2. ランサムウェア対策の強化
ランサムウェアによるサイバー攻撃は依然として高い水準で推移しており、被害を受ける企業の約70%は中小企業だと言われています。これに応える形で、「InformationGuard EX」シリーズはUTM機能により外部からの侵入やウイルス攻撃から業務データを守ります。また、ストレージ機能によって意図しない障害からデータを保護することが可能です。
3. 新機能「ロールバック機能」
新モデルではロールバック機能を搭載。指定したストレージの共有フォルダーに対して、スナップショット方式でデータの瞬間イメージを定期的に保存できます。これにより、万が一ランサムウェアが侵入しても、過去のデータを簡単に復元できるため、業務効率の向上にも寄与します。誤って削除や編集ミスをした場合でも、手軽に以前の状態に戻すことができます。
4. ウイルスチェック機能の刷新
新たに搭載されたウイルスチェックエンジンには、ソフォス社の「Intercept X Advanced for Server」を採用。高精度なパターンマッチングと機械学習エンジンによる自動ウイルス検出と隔離が実現可能です。また、USBメモリーを使用することで、ネットワーク内のウイルス感染を防止するためのチェックも行なえます。
5. 法令遵守と電子取引データの管理
この新モデルでは、令和3年度改正電子帳簿保存法に準拠したデータ保存・管理機能も搭載。これにより、税務処理業務が円滑に行えるよう支援します。公益社団法人日本文書情報マネジメント協会からは「電子取引ソフト法的要件認証」を取得し、法令遵守の面でも安心です。
6. サポート体制
ハードウェアは5年間の無償保証が付いており、トラブルが発生した際には迅速な対応を提供します。このトータルサポートによって、中小企業でも専門的な知識がなくても安心して運用できる環境を整えています。
まとめ
新たに強化された「InformationGuard EX」は、中小企業のサイバーセキュリティを一層強化するための効率的な製品です。最新の機能を取り入れ、業務データの保護だけでなく、業務上の効率向上にも寄与します。製品の発売はムラテックフロンティア株式会社を通じて、2023年11月中旬から順次行われる予定です。中小企業の皆様には、ぜひこの機会にセキュリティ対策を見直していただきたいと思います。