東北大学発の宇宙スタートアップElevationSpace
宮城県仙台市に本社を置く「株式会社ElevationSpace」は、次世代の宇宙利用を実現することを目指して設立されたスタートアップです。2021年に設立されたこの企業は、宇宙での生活をより身近にするための革新的なプラットフォームの開発に力を入れています。
会社概要
- - 所在地: 宮城県仙台市青葉区国分町1-4-9 enspace
- - 代表者: CEO 小林稜平
- - 設立: 2021年2月3日
- - 事業内容: 小型宇宙利用・回収プラットフォーム事業、宇宙輸送事業、宇宙建築事業
- - 公式ウェブサイト: ElevationSpace
目指す世界
ElevationSpaceのビジョンは、誰もが宇宙で生活できる社会の実現です。これを達成するために、同社は東北大学吉田・桒原研究室での専門知識を活かし、10機以上の小型人工衛星の開発に関する経験をもとに、宇宙での実験や製造を可能にする小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」を構築しています。
小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」
ELS-Rは、宇宙における実験や製造に特化したプラットフォームとして、今後の宇宙利用の中心的役割を果たすことを目指しています。以下にその特長を紹介します。
高頻度での打ち上げが可能
従来の国際宇宙ステーション(ISS)では、打ち上げの頻度が制約されており、年間数回程度です。しかし、ELS-Rは小型衛星なので、コストが低く抑えられ、月に一度の打ち上げが可能です。これにより、より多くの研究や実験が行えるようになります。
短期間での打ち上げ実現
無人であるELS-Rでは、安全審査が従来の宇宙ステーションに比べて簡略化されており、打ち上げまでの準備期間も短期間で済みます。これにより、迅速な宇宙利用が可能となります。
利用後の素早い回収
ELS-Rは、利用目的が宇宙での実験や製造に特化しているため、宇宙実験が終了した後、スムーズに地球へ帰還することができます。大型宇宙船ではなく小型衛星であるため、効率的な運用が実現できるのです。
利用ターゲット
このプラットフォームは、ISSで行われている宇宙実験のみならず、高機能材料の製造やエンターテインメントなど多岐にわたる分野での利用を想定しています。特に、地球上では困難な高機能材料の製造において、その能力が期待されています。
TOHOKU Space Conference 2021の紹介
ElevationSpaceは、東北の宇宙産業の発展を促進するために、2021年3月13日に「TOHOKU Space Conference 2021」を開催します。このカンファレンスでは、宇宙に関わるスタートアップや研究者が集まり、さまざまな議題について講演やディスカッションが行われます。
イベント詳細
タイムスケジュール
- - 13:00~13:10:イベント説明
- - 13:10~13:40:オープニングセッション ~東北の現在と宇宙~
- - 13:40~14:40:第一部 ~東北と宇宙スタートアップ~
- - 14:40~14:45:休憩
- - 14:45~15:45:第二部 ~東北大学最新研究紹介~
- - 15:45~15:50:休憩
- - 15:50~17:20:第三部 ~東北の宇宙への取り組み~
- - 17:20~17:30:クロージング
結論
ElevationSpaceは、革新的な宇宙利用技術を通じて、明るい未来の宇宙社会を築く先駆者としての役割を果たしています。これからの宇宙開発の進展に目が離せません。