WEConnect大会開催
2018-12-05 11:30:01
女性起業家の未来を切り開く!日本初開催のWEConnect年次大会の意義
WEConnect International年次大会の概要
2023年、Tokyoにて、日本初となるWEConnect Internationalの年次大会が開催されました。この大会は女性やマイノリティが所有する企業をサポートする「サプライヤー・ダイバーシティ」を推進するための重要な一手として位置づけられています。
サプライヤー・ダイバーシティとは?
「サプライヤー・ダイバーシティ」は、女性やマイノリティ、LGBT、障がい者が経営する企業が大手企業のサプライチェーンで商品やサービスを提供できる機会を増やす取り組みです。WEConnect Internationalは、特に米国外の女性が所有する企業に焦点を当て、これらの企業からの調達を行う約80社の多国籍企業が加盟していますが、日本企業の加盟はまだ見られません。
現在、WEConnectのコーポレートメンバーは、年間1兆ドル以上の商品やサービスを調達していますが、その中で女性所有企業からの調達はわずか1%未満にとどまっています。これを改善することが、WEConnectの重要なミッションの一つです。
日本における女性の活躍の現状
日本政府は2014年に「女性の活躍推進」を成長戦略に取り入れ、2020年までに管理職の3割は女性にするという目標を立てました。しかし、実際には上場企業の女性役員比率はわずか3.8%に過ぎず、経済分野における女性の地位向上は依然として遅れています。
帝国データバンクの調査によれば、日本の女性社長比率は7.8%で、世界平均の32%には程遠い状況であることが示されています。しかし、同時に日本企業は海外進出を進めており、2017年度の調査では日系企業の海外拠点数が過去最高の7万5,531に達しています。
企業の意識向上と支援体制の構築
WEConnect Internationalは、日本において女性所有の事業からの商品・サービスの購入の重要性を広めるため、企業会員のネットワークを構築します。そして、国際基準に基づいて女性所有の企業を認定し、教育プログラムや大企業との連携によるマッチングなどを通じて、女性経営者の成長を促進する計画です。
大会には業界リーダーや政府関係者が集まり、アクティブな対話が行われました。インテルのジャッキー・スターム副社長は、女性起業家の経済的エンパワーメントを支援する意義を強調し、エリザベス・A・バスケスCEOは女性起業家が持つ潜在能力に触れ、彼女たちが経済機会を創出する重要性を訴えました。
具体的なプログラム内容
大会では、開会挨拶に続いてパネルディスカッションやQ&Aセッションが行われ、サプライヤー・ダイバーシティの意義や期待、今後の計画についての意見交換が活発に行われました。また、企業と女性経営者同士のネットワーキングを促進するためのマッチメイキングセッションも設けられ、多様なステークホルダーが集まる場となりました。
今後の展望
WEConnect Internationalの日本での活動を通じて、女性起業家の支援が進むことで、より包括的なビジネス環境の実現が期待されます。この大会は、日本での女性経営者の地位向上を目指す重要な出発点となることでしょう。今後、企業と女性起業家とのさらなる連携が生まれ、多様性を尊重した社会の形成に寄与することが期待されています。
会社情報
- 会社名
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WEConnect International日本支部
- 住所
- 愛知県名古屋市中村区名駅南オルバースビルディング5Fヒューネクスト株式会社内
- 電話番号
-
050-5437-7808