沖縄の中小企業支援を新たにサポート
近年、多くの中小企業が社内システムの仮想化やクラウド移行を進めていますが、その一方でこれに伴うセキュリティ対策や運用管理が複雑化しているのが現状です。システム専任者の不在や、BCP対策としてアウトソーシングを検討する企業も増えてきた中、既存のサービスではコスト的な負担が大きく、最適な選択肢を見つけることが難しいという声が多く聞かれます。
このような中、キヤノンシステムアンドサポート(S&S)とクオリサイトテクノロジーズが共同で、低価格で運用できる「お手軽運用パック」を提供始めました。このサービスは中小企業の基幹系や情報系システムを沖縄データセンターで運用するためのものです。
「お手軽運用パック」の概要
「お手軽運用パック」では、データセンターの共有ラックを利用し、サーバーやルーター、ファイアウォール装置の保守と監視をトータルで提供しています。2つのプランが用意されており、企業のニーズに応じた最適な選択が可能です。特に沖縄は震災リスクが低いため、基幹システムやファイルサーバー、グループウエアの運用だけでなく、オンプレミスのバックアップやDRサイトとしても非常に有用です。
手厚いサポート体制
キヤノンS&Sは、全国に約200の拠点を持ち、各拠点のサポート部門と連携して復旧対応を行います。沖縄データセンターでは、24時間365日の運用体制が整備されており、常駐のオペレーターによる適切なサポートが期待できます。また、NEC製のサーバーを使用することで、遠隔地から各種状態の監視や操作が可能となり、より効果的な運用管理を実現しています。
特に、サポートセンターの役割を重要とし、導入拠点や沖縄営業所と連携して保守サポートを行う体制が特徴です。これにより、お客様はハードウエアの監視からサーバーOSやVPN装置の障害切り分けまで、一貫したサポートを受けることができます。
価格設定
「お手軽運用パック」は、プランAが月額63,500円(税別)、プランBが46,500円(税別)という非常に競争力のある価格で提供されています。各プランの詳細は次の通りです。
- - プランA:EIA規格19インチラック利用、サーバー2台のOS障害切り分け、VPN装置1台の障害切り分けなどを含む。
- - プランB:EIA規格19インチラック利用、サーバー1台のOS障害切り分け、VPN装置1台の障害切り分けなどを含む。
NECからの支持
日本電気株式会社は、キヤノンS&Sのこの新しいサービス開始を歓迎し、両者の連携によって中小企業向けにIT基盤提供の利便性が高まると期待を寄せています。今後もキヤノンS&Sは、中小企業が安心して利用できるようなサービス提供を心がけ、さらなる成長を目指しています。
政府や多くの企業がこれまでのICT活用の課題解決を目指す中、沖縄データセンターを活用した「お手軽運用パック」が今後どのように中小企業を支援していくのか、その動向に注目です。