ウクライナ復興に向けた新たな一歩、JETROキーウ事務所の開所式

JETROキーウ事務所の開所式

令和6年10月11日、ウクライナのキーウにて、JETRO（日本貿易振興機構）キーウ事務所の開所式が執り行われました。この重要なイベントには、石破茂新総理が感謝の意を表しながらビデオメッセージを寄せました。

この場で、石破総理はロシアによる侵略に立ち向かうウクライナ国民の勇気と忍耐を称え、法の支配の重要性を再確認しました。彼は、国際秩序の安定が経済活動の基盤であり、ウクライナに持続的で公正な平和をもたらすことの大切さを強調しました。特に、ウクライナ政府の協力を受けてこの事務所が開設されたことは、日本のウクライナ復興への強い意志を示すものだと言及しました。

この新しい事務所は、日本企業とウクライナ企業のパートナーシップの促進を図るための重要な拠点となります。石破総理は、ウクライナは豊かで多様な資源と優れた人材を有する国であり、その経済の復興は国際的な期待に応えるものであると述べました。今後、この事務所を通じて両国間の投資及び貿易が一層深まることが期待されています。

開所式に合わせて、日本企業10社がJETROビジネスミッションに参加しました。これらの企業はキーウを実際に訪れ、ウクライナ企業とのコミュニケーションを深めることを目指しています。新たな協業の可能性が広がる中、両国の経済的な結びつきが強化されることが期待されます。

具体的には、石破総理は「日本のウクライナ経済復興やエネルギー安定供給に対する支援は、日本独自のものであり、官民一体の対応が求められます」と述べ、今後の活動に対する意気込みを語りました。また、JETROキーウ事務所が両国のさらなる発展と繁栄の架け橋となることに期待を寄せています。

この開設式は単なる事務所の設立に留まらず、日本とウクライナの強固な関係を築くための第一歩とも言える重要なイベントです。今後、ウクライナの復興に向けた日本の支援活動が活発化することに期待が寄せられています。国際社会全体が注目する中、ウクライナの未来に向けた新たな道が開かれることを願います。