広島で開催されたトランスデザイン視察ツアーの詳細と成果

2023年7月19日、一般社団法人日本優良ビルダー普及協会（JGBA）は「トランスデザイン視察ツアー in広島」を開催し、会員や未会員を含む50名が参加しました。このツアーは、参加者が現地の住宅について直接学び、情報を交換する貴重な機会を提供することを目的としています。

この視察ツアーは、2022年から開始された一連の現地視察ツアーの一部であり、これまでに様々な企業の事務所や施工現場などを訪れてきました。今回は広島の株式会社トランスデザインを訪問し、その手掛けるモデルハウスや建築現場を見学しました。

ツアーの内容

参加者は、モデルハウスや「イエコト。」という注文住宅ブランドの建設現場を見学しました。「イエコト。」は、設計から施工、アフターサービスまでを一体で提供することに力を入れています。視察の中では、松岡弘之社長自らが、特に難易度の高い敷地での取り組みについて、デザインコンセプトを具体的に説明しました。

松岡社長は、「ハコではなく、ものづくりを通じてコトのある暮らしをデザインする」という理念の下で、参加者からの質問にも積極的に応じました。このような直接的な対話が、参加者の理解を深める良い機会となりました。

その後、視察後に設けられた分科会では、松岡社長が自社の取り組みについて振り返り、数多くの事例をもとに住宅事業について具体的に説明しました。注文住宅、企画住宅、分譲住宅の違いについて、定評あるデザインの哲学やブランド戦略も鋭く解説されました。

加えて、松岡社長は「社員が入社6カ月で活躍できる仕組みを構築することが重要」と語り、業界特有の「分かりにくさ」を解消するために自社で開発したソフトやデータ化の取り組みも紹介しました。設計や営業の担当者も登壇し、具体的な営業活動や宣伝活動について話すことで、視察参加者は多角的な視野を得ることができました。

ツアーの終盤には交流会も行われ、参加者同士の親睦を深めるとともに、生の現場を通じた知見を交流する場ともなりました。

株式会社トランスデザインの紹介

トランスデザインは2007年に設立され、設計事務所としてスタートしました。主に住まい手の個性を尊重しながら、暮らしやすさを追求したバランスの良い家づくりを目指しています。「イエコト。」ブランドの下、戸建て住宅の設計から施工、アフターサービスまで一貫したサービスを提供しています。また、広島県や山口県を中心に新築戸建てやリフォームの事業を展開し、そのデザイン性の高さから多くの支持を集めています。

公式ウェブサイトを見ると、インスタグラムのフォロワー数は82,000人に達しており、その人気ぶりが窺えます。

今後の予定

この視察ツアーに続くイベントとして、JGBAは2023年8月21日に「アーキテックプランニング視察ツアー in北海道」を予定しており、住宅業界のさらなる発展を目指しています。参加予定の方々にとって、今後もこのような学びの場が良い刺激となることでしょう。

■一般社団法人日本優良ビルダー普及協会（JGBA）は、工務店やビルダー、住宅設備関係の企業が集まり、情報発信やノウハウの共有を目的として設立されました。
このような活動を通じて、住宅業界の向上に貢献しています。

詳しくは公式サイトをご覧ください。