再生可能エネルギーを活用したCGレンダリング新サービスの開始

再生可能エネルギーを活用したCGレンダリングサービスが始動

近年、CGレンダリングサービスのニーズが急速に高まっています。精緻な映像制作をはじめ、CMコンテンツの製作や医療診断の遠隔化、さらには自動車や航空宇宙などの複雑なシミュレーションに広く利用されるこの技術は、多様な産業での革新を支えています。これを受け、自社の持つ再生可能エネルギー電源を駆使した新たなCGレンダリングサービスを当社グループが開始することになりました。

この事業は、モルゲンロット株式会社、WOODMAN株式会社、AMD社と連携して実施され、特にエコロジカルな電力供給が評価されています。CGレンダリングサービスの提供は、2020年1月を予定しており、当社グループが保有する最大の風力発電所であるブル・クリーク風力発電所に設置されたコンテナ型サーバーセンターを基盤とします。

1. サーバーセンターの特徴

ブル・クリーク風力発電所はアメリカのテキサス州ボーデン郡に位置し、180,000kWの設備規模を誇ります。この風力発電所内に設けられるサーバーセンターは、AMD社製の高性能GPU「Radeon™」およびCPU「Ryzen™」を搭載しており、Radeon™ProRenderを基にした高性能なレンダリング環境を提供します。

さらに、このコンテナ型サーバーは、空調設備や特殊断熱が施されており、一般貨物輸送で使用される20フィートのドライコンテナを利用しています。堅固なセキュリティと遠隔操作が可能な設計により、効率的な運用が実現されます。また、コンテナを追加することで、必要に応じた柔軟なリソースの拡張も可能です。