愛媛の新たな風味『ドライシャインマスカット』が全国の食卓に

愛媛県内子町から新しい美味しさが誕生しました。それは地元の特産品である『シャインマスカット』を使った新商品『ドライシャインマスカット』です。株式会社愛媛新聞社が展開する地域振興プロジェクト『ハーベスト』と、株式会社小学館の女性向けメディア「Domani」がタッグを組み、この新たなドライフルーツを全国へと広めます。

このプロジェクトでは、愛媛県の生産者や事業者が持つ魅力を引き出し、その販路を拡大することを目指しています。新聞、ECサイト、SNSなど様々な媒体を通じて、地域経済に好影響をもたらすことが期待されています。また、地域の未来を支える「えひめの未来サポート事業」も推進しており、農業の人手不足や商品開発、ブランディングなど多岐にわたる支援を行っています。

自然の力を生かしたぶどうづくり

内子町の「井上農園」では、1835年の創業以来、代々ぶどう栽培を行ってきました。ここのぶどう畑は標高約200メートルの山あいにあり、日照時間と排水性に優れた理想的な栽培環境が整っています。栽培者は堆肥を使い、自然の力を最大限に引き出す手法で、香り高く上品な甘みを持つ『シャインマスカット』を育てています。この高級ぶどうが、添加物なしで乾燥され、無敵のドライフルーツに仕上げられるのです。

おいしさを引き出す職人技

収穫後、シャインマスカットは松山市の老舗海産物問屋「石丸弥蔵商店」に届けられます。そこで、職人たちが一粒一粒丁寧に手作業で処理。洗浄と選別の後、乾燥工程では時間と温度が緻密に管理され、果実の水分がゆっくりと抜けていきます。このプロセスによって、添加物を使用せずとも、果実本来の香りと甘さが充分に引き継がれます。

異業種協働で生まれた新しい価値

井上農園と石丸弥蔵商店のパートナーシップは、異なる業種の専門知識と伝統が融合することにより、地域の農産物に新たな魅力を与えています。真摯に自然と向き合いながら果実を育てている農家と、その加工を行う職人たちが共に手を携えることで、季節を超えて楽しめる新たな名品が誕生したのです。

多彩な楽しみ方

『ドライシャインマスカット』を味わうと、そのしっとりとした果肉と濃厚な甘さ、爽やかな酸味が口いっぱいに広がります。マスカットの香りが非常に心地よく、後味にはほのかな余韻が感じられます。また、単体で楽しむだけでなく、白ワインやスパークリングワイン、さらには日本酒や紅茶とも相性抜群です。チーズやナッツを添えたアペリティフとしての使い方もおすすめです。贈答品や特別な日の一品としてもぴったりです。