女子アスリートが仕事とラグビーを両立する理由とは？

女子アスリートが挑む仕事とスポーツの両立

近年、スポーツ界では一般企業に所属しながらアスリート活動を行う「アスリート雇用」という形が注目されています。その中でも、女子ラグビーチーム「横河武蔵野アルテミ・スターズ」の選手たちが、どのように仕事とラグビーを両立させているのでしょうか。今回は、その現状に迫るとともに、チームを支える企業である関西オートメイション株式会社の代表取締役、宮坂典央氏に伺ったお話をご紹介します。

アスリート雇用の現場

横河武蔵野アルテミ・スターズの選手たちは、日常的に一般企業で勤務しながら、ラグビーのプレーに励んでいます。例えば、代表候補にも選ばれた左高裕佳選手は、関西オートメイションという測定機器メーカーに勤めており、その技術的な知識や精密さを仕事に生かしています。企業側もアスリートを雇用することで、柔軟な発想やチームワークを向上させるメリットを期待しています。

企業がアスリートを雇用する理由

関西オートメイションは、自社の取り組みとしてウェアラブル技術を用いた計測に力を入れています。競技場での経験や身体能力をもったアスリートが成し遂げる目標に、企業理念である「熱意と創意」を重ね合わせることは、非常に意義深いと感じています。宮坂氏は、「アスリートが持つ競争力や熱意は、ビジネスにも高い価値をもたらす」と話し、他のスタッフにもアスリートとの交流を促進しています。

スポーツと企業文化のリンク

アスリートの雇用は、企業イメージやブランド価値の向上にも貢献します。「チームのユニフォームに会社名が入ることで認知度が向上するほか、アスリートが持つ独自のネットワークも新たなビジネスチャンスを生む可能性がある」と宮坂氏は語ります。特に企業としては横河グループとの関係が深く、同じネットワークを通じて得られる共通の話題は、非常に重要な意味を持ちます。

スポーツ界と企業との新しい関係構築

関西オートメイションがアルテミ・スターズを支援する背景には、宮坂氏自身のスポーツ経験が影響しています。学生時代にハンドボールを経験し、ラグビーにも親しんできた宮坂氏は、女性アスリートたちが直面する困難に感銘を受けており、その頑張りを普通の目線で支援していきたいと考えています。

未来への期待

左高選手の企業への入社がまだ1年未満であることから、今後の成長が注目されます。ラグビーの合宿などで業務に参加できない期間が多いため、彼女の能力を最大限に発揮できる機会はこれから増えていくでしょう。今後は、仕事とラグビーの両方でのパフォーマンスが期待され、会社内でのコミュニケーションもより活発になることが見込まれています。