叡啓大学が開催した「ウェルビーイング幸福学入門」講座の詳細レポート

叡啓大学が開催した公開講座「ウェルビーイング幸福学入門」

2025年6月25日、広島市中区に位置する叡啓大学は、公開講座「ウェルビーイング幸福学入門」を実施しました。この講座には対面で60名、Zoomを通じて約90名が参加し、多くの人々が「幸福」をテーマにした学びを深める機会となりました。

最初のセッションでは、参加者が自分の名前や呼ばれたい名前を考え、それをペアになって紹介しあう時間が設けられました。これにより、互いの親しみやすさを感じながら、講座への準備が整えられました。

続いて、講師の保井俊之教授（武蔵野大学）が「ウェルビーイング」というコンセプトについて解説しました。ウェルビーイングとは、肉体、精神、そして社会的な状態すべてが満たされている状態を指し、短期的な幸福感だけでなく、長期にわたる幸福の実現が重要とされます。この考えは、個人の幸福だけでなく、社会全体が取り組むべき問題であると強調されました。

幸福の科学的な視点

教授は続けて、科学によって明らかにされた幸福に関するいくつかのデータを紹介しました。興味深いことに、幸せな社員は創造性が非幸せな社員の3倍、また生産性が27%向上するという研究結果があります。さらに、体験への支出（コト消費）は物品購入による幸福感（モノ消費）よりも強く影響を与えることがわかっています。他者へのプレゼントや贈与も幸福感を向上させる要因となるとのことです。

このように、自ら学び、決定し、実行することがウェルビーイングを高める鍵であるとされており、参加者は具体的な実践方法として、毎晩良かったことを3つ書き出すことを試みました。

グループワークを通じての学び

講座の後半では、参加者たちはグループに分かれ、自身と他者のウェルビーイングをデザインするワークショップに取り組みました。ウェルビーイングカードを用い、「私のウェルビーイング」と「あなたのウェルビーイング」を共に設計していくこの活動は、それぞれの視点を尊重し合い、学びあうことの重要性を実感させてくれました。

最後には、みんなが協力し合い、互いに歩み寄ることが大切であると学ぶことができました。参加者からは、多様な価値観の中で幸福を創出する可能性に期待する声が寄せられました。

この公開講座は、仕事や日常生活の中で、どのように自分自身の幸福をデザインしていくかを考えるための貴重な機会となったようです。叡啓大学は今後もこのような取り組みを継続していくことで、さらなる地域貢献を目指していくことでしょう。

公式サイトでは、他にも多くの情報や次回の講座についての案内が予定されています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。