エムシーデジタルの生成AIサービスが大進化
エムシーデジタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:河内 伸学)は、法人向けの生成AIサービス「Tachyon 生成AI」において、主要LLM(大規模言語モデル)5種の利用料を無償化することを発表しました。このサービスは、2024年8月1日より適用される予定であり、企業の業務効率化やイノベーションを促進する新たな機会を提供するものです。
無償化の詳細と対象モデル
これまで、「Tachyon 生成AI」では月額の基本料金に加え、各LLMを利用した分に応じた従量課金がありました。これが無償化されることにより、企業はより多くの生成AIサービスをコストを気にせず活用できるようになります。無償化対象となるLLMは、以下の5つです:
1.
GPT-4o mini:OpenAI社の最新モデルを軽量化した、高速かつ高性能な処理が可能なモデル。
2.
GPT-3.5:幅広いタスクに対応できる、人気の高いモデル。
3.
Gemini 1.5 Flash:大量のデータを迅速に処理するのに適した高速モデル。
4.
Gemini 1.0 Pro:基本的な文章生成に向いている初期のモデル。
5.
Claude 3 Haiku:文章理解や生成に特化したAnthropic社の軽量モデル。
これに加えて、「モデル比較機能」が導入され、最大4つのAIモデルの出力を同時に比較することが可能となります。この機能を活用することで、企業は各モデルの特徴を理解し、最適な出力結果を効率よく得ることができそうです。
新たな価値創出の可能性
「Tachyon 生成AI」では、OpenAI社の「GPT」、Google社の「Gemini」、およびAnthropic社の「Claude 3/3.5」が搭載されており、さらに新たに追加されたGPT-4o miniを含め、合計で10個のモデルが利用可能です。これにより、企業は特定の業務に応じたモデルを選んで活用し、ニーズに合った生成AIの活用が可能になります。
例えば、文章生成や高度な理解が必要なタスクには「Claude 3.5 Sonnet」を、マルチモーダルな処理には「GPT-4o」や「Gemini 1.5 Pro」を、大量のテキスト処理には「GPT-4o mini」や「Gemini 1.5 Flash」を活用することで、各種LLMの特性をしっかりと有効活用できます。この変更により、多くのユーザーが生成AIをビジネスに積極的に取り入れられることが期待されます。
「Tachyon 生成AI」とは?
「Tachyon 生成AI」は、月額550円(税込)から利用できる法人向けの生成AIサービスで、ユーザーが提供するデータは学習に使われないセキュアな環境で処理されます。サービスは多様な機能を提供しており、特に注目すべきは以下の点です:
- - チャット機能:マルチモーダルな会話が可能で、文書ファイルをもとにした要約やQA機能も搭載。
- - カスタムアシスタント機能:複数の文書を一括でアップロードし、業務を効率化。
- - アノテーション機能:自由記述のデータを集計しやすくする機能。
- - 議事録自動作成機能:MTGの内容を自動で文字起こし、議事録を作成。
- - Web検索連動機能:インターネット情報を参照し最新の情報に基づいた回答を生成。
また、無料トライアルなども実施中で、導入前に全機能を試すことも可能です。興味のある企業はトライアルを通じて「Tachyon 生成AI」の魅力を体感できるでしょう。
エムシーデジタル株式会社とは?
エムシーデジタル株式会社は、三菱商事の子会社として設立され、デジタル化による社会の複雑化に対応した技術を提供しています。同社は、企業の課題解決に向けたプロフェッショナル集団であり、さまざまな業界におけるプラットフォームを構築することで、高度なテクノロジーを駆使してインパクトを生むことを目指しています。また、実績として、企業対抗プログラミング競技「PG BATTLE」での連続優勝や、世界的なプログラミング大会での高評価など、技術力には定評があります。
今後、「Tachyon 生成AI」の展開によって、より多くの企業が生成AIを取り入れ、業務を革新することが期待されています。