インターネット依存が心の健康に与える影響
一般社団法人徳志会は、心療内科・精神科クリニックを運営し、メンタルヘルスのサポートを行っています。最近の調査によると、インターネットの利用時間が長いことが、メンタルヘルスにどのような影響を及ぼすのかが浮き彫りになりました。特に、インターネット依存がうつ病などの精神疾患のリスクを高める傾向があることが確認されています。
インターネット利用率の上昇
総務省の通信利用動向調査によると、2023年には86.2%の全国民がインターネットを日常的に利用しており、特に若年層では9割を超える利用率です。このことから、現代社会においてインターネットは欠かせないインフラとなっています。しかし、その便利さの裏には、さまざまなリスクも存在します。
調査概要
2025年3月に実施された「インターネット依存がこころの健康に与える影響に関するアンケート」では、16歳から69歳までの男女500人を対象に調査が行われました。調査方法はインターネット調査で、回答者のインターネット利用時間とメンタルヘルス状態についての関係が分析されました。
利用時間の実態
調査結果によると、46%の回答者が週あたりのインターネット利用時間が20時間を超えることが判明しました。対照的に、利用時間が20時間未満の人のメンタル不調経験者は54%でしたが、利用時間が長い人のメンタル不調経験者は69%にのぼりました。このデータは、インターネット利用時間と精神的健康状態に明確な相関関係があることを示唆しています。
精神疾患の経験
次に、精神疾患の経験について調査したところ、20時間未満の利用者の精神疾患経験者は9%であったのに対し、20時間を超える利用者ではその割合が16%に達しました。これは、インターネットの長時間利用が精神的な健康リスクを高める一因である可能性を示しています。
ストレスの原因
また、インターネット利用によってメンタルヘルスに悪影響を及ぼした理由として、SNSに関するトラブルや社会生活への影響が挙げられました。これらは、心理的なストレスを引き起こし、うつ病や不安障害をもたらす要因となり得るのです。
まとめと対策
調査結果を踏まえ、日常的にインターネットを利用する際には、その時間をコントロールし、心の健康を守ることが必要です。加えて、不調を感じた際には、速やかに心療内科や精神科のクリニックに相談することが重要です。精神疾患は放置すると重症化し、命に関わる危険性があるため、注意が必要です。
こころの健康を守るために
インターネットは便利なツールである一方、その使用方法には十分な注意が求められます。もし、インターネット利用によって心に不調を感じたら、専門家の助けを借りることが大切です。当法人では、早期のカウンセリングを通じてきめ細やかなメンタルヘルスサポートを行っています。
お知らせ
2025年5月には柏院が新たにオープン予定です。そのため、新たな仲間として医師や看護師、臨床心理士、医療事務の募集を行っています。クリニックの雰囲気や医療体制に興味のある方は、ぜひ見学会に参加してみてください。
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