抗ウイルス効果が実証されたマーモリウムの魅力と環境配慮

抗ウイルス効果が実証されたマーモリウムの魅力

近年、抗ウイルス対策が重要視される中、フランスの研究機関で実施された試験が注目を集めています。この試験で、マーモリウムが非常に高い抗ウイルス効果を示したことが実証されました。具体的には、ウイルスAをマーモリウムに塗布して経過を観察した結果、2時間後に84.1％、5時間後には98.7％という高い効果を記録しました。これにより、マーモリウムの抗ウイルス性が改めて確認されました。

マーモリウムとは

マーモリウムは、リノリウムの一種で、天然素材から作られています。その主原料である亜麻仁油には、古くから感染症予防に利用されてきた特性があり、今回はその酸化作用が抗ウイルス効果に寄与しているとのこと。これまでにも多くのウイルスに対する試験が行われており、持続性のある抗ウイルス効果が報告されています。

脱臭効果とハウスダスト対策

更に、マーモリウムは抗ウイルス効果だけでなく、脱臭やハウスダスト対策にも優れています。具体的には、3時間以内でアンモニアをほぼ完全に脱臭し、静電気が発生しにくい特性によりホコリも溜まりにくいのです。これにより、室内の空気質を維持しながら安心して暮らせる環境が提供できるのです。

エコな天然素材の利点

160年前に誕生したリノリウムは、様々な抗ウイルス・抗菌効果を備え、日本では病院や学校など幅広い施設に利用されてきました。1950年代に入ると、塩ビ系の床材が急速に普及し、リノリウムは影を潜めました。しかし、近年では環境への配慮が求められる中で、リノリウムが再評価されています。手軽に取り扱える化石燃料ではなく、再生可能な天然素材から供給され、廃棄時には土に還る特性を持つマーモリウムは、現代のニーズに応える存在になっています。