煎茶道の美しさを世界に発信する新たな取り組み

煎茶道で見る美しい日本茶の世界

東京・日本橋に位置する「煎茶道教室月空庵」は、美しい日本茶の文化を広めることを目指しています。代表の遠藤霜空氏は、この道を通じて、ただお茶を淹れるという技術以上の価値を共有したいと考えています。「美しい所作」で淹れられるお茶が、どれほどの感動をもたらすか、その実感を伝えたいのです。

煎茶道の魅力と美意識

煎茶道では、ただお茶を飲むだけでなく、その背後にある美意識を学ぶことができます。この美意識が平和で安心できる社会づくりにつながると信じています。月空庵では、参加者が一緒にお茶を楽しむ中で、ちょっとした気遣いや心のこもった所作が、人間関係を豊かにすることを実感できる場所を提供しています。
煎茶道を通じて、参加者同士が互いに思いやりを持ち、美しい時間を共有することで、心の交流が生まれます。

夢の実現に向けた取り組み

月空庵は、より多くの方々に美しい日本茶を楽しんでいただくために、新しい挑戦をしています。これには、他の文化や業界とのコラボレーションを通じて新たな日本茶体験を創出することが含まれます。日本の伝統文化を超えて、海外の文化や最新のテクノロジーと融合させることで、日本茶が持つ魅力を多くの方に体感してもらいたいのです。

さらに、自社で茶葉やボトリングティの開発を行い、日常生活で手軽に“美しい”日本茶を楽しむスタイルを提案することを目指しています。味や香りを引き立てるペアリング商品の展開を通じて、より充実したお茶の体験を提供します。

海外への普及活動

煎茶道の魅力を国外にも広めるため、海外でのワークショップや本格的な茶会を開催し、日本の「美意識」を感じてもらえる機会を設けています。これは単にお茶を楽しむのではなく、国境や文化を超えた交流の場を生み出すことにもつながります。特に黄檗売茶流の立礼式を用いることで、参加者はテーブルとイスでのスタイルによるお手前を体験することができ、多様な背景を持つ方々とのコミュニケーションが自然に生まれます。