フジパンが支える南極地域観測隊
2024年10月1日、名古屋に本社を構えるフジパングループ本社株式会社が第66次南極地域観測隊に冷凍パンを寄贈しました。これはフジパンが1966年から続けている取り組みで、南極の厳しい環境の中で活動する隊員たちの力となる「行動食」として役立てられています。
冷凍パンの歴史
冷凍パンのルーツは南極に遡ります。米国の探検家、バード少将が南極探検中に放置していたパンを翌年に試食したところ、驚くことにその味がほとんど変わっていなかったとの報告がありました。この経験をきっかけに、アーノルド・ベーカーズ社が冷凍パンの開発に着手しました。
フジパングループは1966年に同社と技術提携を結び、その年の12月には第8次南極地域観測隊に冷凍パン4,000食を贈呈しました。その後も途切れることなく、毎年寄贈を続けており、冷凍パンの研究と製造を進めています。
南極観測隊を支える冷凍パン
今年寄贈された冷凍パンは約30種類に及び、解凍するだけで食べられる食パンや、スポンジケーキ、さらには発酵、焼成した冷凍生地が含まれています。これらのパンが南極でどれほど貴重な存在であるかは言うまでもありません。隊員たちは出発前にフジパングループのベーカリーシステム研究所で研修を受け、パン作りを学んでから出発します。
このようにフジパンの冷凍パンは、単なる食品にとどまらず、隊員たちの健康を支え、食事を楽しむ手助けをしているのです。
環境への貢献
フジパングループは南極地域観測隊への寄贈を通じて、地球環境に対する理解を深める取り組みも行っています。南極研究は、地球の環境問題について重要な知見を提供すると同時に、未来の世代に持続可能な方法で地球を守る知識を伝えるためにも欠かせません。
フジパンは今後もこの活動を継続し、冷凍パンの製造技術を生かして、地球環境の観測や研究に寄与することでしょう。
さらに詳しい情報は、
国立極地研究所のウェブサイトや、
フジパンの公式サイトをチェックしてください。