株式会社ワコール、消費者の人権と多様性を尊重するための新ハンドブックを発行

株式会社ワコールが新たに発行したハンドブック

株式会社ワコールは、全ての顧客が安心して利用できる店環境の構築を目指し、従業員向けガイドラインとして「多様なお客さまが利用しやすい売場づくりと接客のためのハンドブック」を新たに制作しました。このハンドブックは、お客さま一人一人に寄り添い、個々のニーズに対する柔軟な対応を促進することを目的としています。

ハンドブック制作の目的と背景

ワコールは「からだにこころにいちばん近いところで寄り添い続ける」という使命の下、多様な顧客ニーズに応えられる環境の整備に取り組んできました。特に、障がいの有無や性のあり方に関わらず、誰もが利用しやすい空間作りは重要です。これを実現するため、株式会社JobRainbowと協力し、多様性に富んだ人材向けのダイバーシティ求人サイトを監修してもらい、幅広い視点からの対応を可能にしました。

人権尊重に向けた取り組み

ワコールは、グループ全体で人権を尊重する方針を推進しており、消費者の権利を守るための具体的な施策を導入しています。今年10月にはサプライチェーンにおける人権リスクを把握するためのアセスメントも実施し、直面するリスクの分析と対応策を検討中です。これにより、顧客との信頼関係を築く基盤が強化されました。

ハンドブックの内容と活用方法

このハンドブックには、障がいのある方、高齢の方、親子連れなど、さまざまなお客さまに対する具体的な接客マニュアルが含まれています。ワコールの従業員は、ハンドブックを参考にしながらも、個々の状況に応じた柔軟な対応を心がけることが求められます。

ハンドブックの内容は、法的な観点からも確認されており、安心して利用できる環境を提供するための基本方針がまとめられています。これにより、従業員は多様なお客さまに対する理解を深めることができ、確実なサービスを提供できるようになります。

教育と今後の展望

ワコールは、2024年6月からこのハンドブックを基にした社内教育を開始し、特に販売部門のスタッフに対して優先的に実施します。また、フィッティングルームなど、性別に関わらず利用できる情報をウェブサイトに掲載し、さらなる透明性を提供する予定です。

このように、株式会社ワコールは多様性の尊重と人権の確保を企業活動の根幹に据え、より良い社会の実現に向けて努力を続けています。今後も多様なお客さまが安心して利用できる売場環境の整備を推進し、信頼される企業であり続けることでしょう。

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